ブッカーKが見た激動の時代 UWFそして、PRIDEの崩壊 (プロレス激活字シリーズvol.4)


第2次UWFから藤原組、リングス、PRIDE、戦極に関わったブッカーKこと川崎浩市の自伝本。


いきなり話が飛んだり読みづらい面などあるが裏話満載でなかなか面白い。

大学卒業後、一般企業に就職するも物足りなさを感じ鈴木浩充に誘われUWFへ就職。

神社長、鈴木専務がスピリチュアル方面に走っていたことが描かれている。UWF解散後も会社に残った筆者。株式会社スペースプレゼンツに名前を変えスピリチュアル方面に走り日月神示の怪しい水を売らされたようだ。


その後は藤原組に移籍。鈴木みのるに「川﨑さんは仲間なんですよね? 仲間なら落ちてください」と言われ船木にスリーパーをかけられたというエピソードが狂ってる。パンクラスの社員にも同様のことをしていたようだ。


その後PRIDEに関わりシュートボクセの選手などを担当した筆者。榊原さんへの愚痴が多め。


ヴァンダレイ・シウバがPRIDE GP2000の試合後薬物検査に引っかかりファイトマネーが支払われなかったというエピソードについて"私にはヴァンダレイがそういう不正をする人間とはどうしても思えなかった。〟と書かれてあるがこの本が書かれた時点で検査には引っかかっていないものの薬物検査から逃げ回るというトラブルを起こしてるし...。ティト・オーティズとの試合で好試合を演じ手のひらを返し榊原氏が興味を持ったと書かれているがあの試合が好試合には思えないし...。個人的にはここら辺の記載で筆者の主張もいまいち信じられないなと思った。


あとビッグバンベイダーに2003年に複数試合契約を結んだことを書かれているがすでに50近いベイダーと1試合ならともかく複数試合の契約を結んでどうするつもりだったのか。(ベイダー本人はボブ・サップの活躍を見て自分もできると思ったらしい)。とか色々ツッコミどころはあるが当時の舞台裏を知れてなかなか面白い本ではある。


なんか他の社員への愚痴が多くて、自分の都合のいいことだけ話してる感は拭えない。


あと中尾キッスってやべーやつだったんですね。