ザ・カラテ(1974)

山下タダシ出演のブルース・リーブームに便乗して作られた空手映画。


山下タダシ。UNEXTでは全米に空手ブームを巻き起こした男。と紹介されているが存じ上げなかったので調べてみると日本語版Wikipediaはないが英語版Wikipediaは存在しており向こうでは武道家として名の知れた人物のようである。またブルース・リーにヌンチャクを教えたとあるがその後ろに[要出典]の文字が...。


ただアクションは頑張っており終盤の鎖鎌をヌンチャクのように振り回すシーンは凄い。


ストーリーはアメリカの空手の達人山下タダシ(映画の中でも名前はそのまま山下タダシ)が5万ドル欲しさに日本の京都で開催される世界武道大会のため20年ぶりに日本に渡る。


しかし既に大会の候補者は決まっていた。そこで山下は日本代表沖縄・王城流唐手の使い手慶間多豪に喧嘩を売り倒す。


大会を利用するヤクザに気に入られた山下は日本代表として大会に出場することになります。


ライバル枠はシンガポールのマレー拳法使いブラックタイガー。マレー拳法ってもしかしてシラットのことか?こちらのブラックタイガーも山下のバックのヤクザ組織の敵対組織に利用されている。


トーナメントはあっさり進みどの格闘技も大して特徴を出さず進んでいく。


ブラックタイガーの相手は自分からスリップして泡を吹いて倒れる。ブラックタイガーが見えないスピードで攻撃したとかそんなオチかと思ったら特になんの説明もなかったので本当にスリップしただけなのか嘘だろ!?


決勝は山下とブラックタイガーしかし相打ちでダブルノックダウン。決着は持ち越される。


大会後山下は命を狙われる。ヤクザ同士でこの大会の利権で争っていたのだ。大会出場者を買収して山下を殺そうとする。この大会にそんな価値があるとは思えないが。


利用されていたことに気づいた山下はヤクザを倒しに行く。しかしその最中に失明してしまう。


失明して流石に絶望する山下。しかしかつて空手の師でもある父が目隠しをして特訓をしたことを思い出します。


そこで立ち上がった山下は目の見えない状態で見事ブラックタイガーを倒します。


また本作の特徴として登場する外国人がみんなカタコトの日本語を話します。カタコトの日本語で説教はいらん、お金が欲しいんだという姿はなかなか笑えます。

日本人設定の山下はわかりますがなぜ他の俳優まで字幕を使わずわざわざカタコトの日本語を話させるのか意図がわかりません。しかし、もし受け狙いなのだとしたら正解です。



山下タダシの動画ハンドスピードとキレがすごい!