柔道一直線 画・永島慎二 原作・梶原一騎 グループゼロ


東京オリンピック旋風が吹き荒れる1964年。


柔道無差別級の決勝当日。主人公・一条直也の所属する柔道部にある男が現れる。その男は〝車周作〟必殺技地獄車を見せ、神永はヘーシンクに負けると予言する。反論する主人公だったが、車の予言通りヘーシンクに敗れる神永。


予想を当てた車に約束していた特級酒を届ける主人公。そこで日本の敗北に泣き崩れる車を見てしまう。実は車はかつて小さい体で大きな相手を次々と倒し天才と呼ばれていたが必殺技地獄車で相手を殺してしまい罪悪感から柔道界を去ったのだ。


車の実力、考えに共鳴した主人公は車は弟子入りを懇願するが。


主人公を認めながらも厳しく接する師匠、暗い過去を持つ登場人物、必殺技の開発とのちにも頻発する梶原フォーマットを用いて書かれた作品。


1巻を読んだ印象では前年の書かれた巨人の星の柔道版という感じ。作画も飛雄馬と一徹に似とる。