2012年4月22日記す
昨今のコンシューマーゲームについては、色々と考えられる。内容がかなり多岐に広がるのでなかなか書きにくいのだが、貯めこむのも心身に悪いし、思うことは書き出したいので、とりあえず一筆書いてみようと思う。
統計的数値は一切なしで、抽象論的なのは申し訳ない次第である。
DeNAやグリー、アプリ市場の発展は様子見。
成長率を理由にして、DeNAやグリー、アプリ市場がゲーム市場の主役となるという見方が強いが、しかし、発展途上の市場と成熟した市場を成長率だけで比較するのはナンセンスである。成長が一巡してからが様子見だろう。
これらの一義的なアピール点は携帯電話<どこでも+手軽に>+“一応”安価であろう。もし、手軽・安さが売りのサービスでコンシューマーより出費するのも本末転倒である。とすると、あまり平均単価の伸びはあまり期待できない。
DSやPSPの国内販売が2500~5000万台程度・モバゲーやグリーの会員数がそれぞれ3000万人程度、ということは恐らく伸びしろは少ない。実際モバゲーなどの海外進出の一理由に会員数頭打ちを挙げている。
となると、市場拡大の鈍化もそう遠くないのでないか。そしてコンシューマーの低調期の今ですら依然差が歴然なら、少なくとも大々的に市場地位逆転はないのではないか。
非競合の競走関係
昨年頃の報道等を見ると根幹に「アプリ・オンライン等とコンシューマーは食い合う」つまり共存しないという認識があるように感じる。筆者もそうであった。
しかし、よくよく思い起こすと「コンシューマーがアプリに大きく食われる」ということは、例えば「モバゲーに入ってDSを“捨てました”“二度としません”」という人が大勢いるということになる。そうであろうか。
ゲーム好きの人であれば、コンシューマー・アプリに関係なくゲームをするであろうし、アプリ等のみでする人は、中にはコンシューマーからの移籍組もいるだろうが、大まかには「スマートフォン等がメインで、ゲームは従」人であって、酸っぱいブドウの童話的に聞こえるが、コンシューマーに元から縁遠かったとも考えられる。
大きくはゲームという市場内でアプリ等とコンシューマーは競走はしているが、直接的に競合はしていない。なんとも難しいが「高級車と軽自動車の関係」のようなものといったらよいであろうか。
全く競合していないというわけではないが、明確に同一の市場であると認められない、共存<競争>している関係という認識である。
専門機と汎用機
汎用機が専門機を駆逐したポケベルやワープロの例になぞらえ、ゲーム機が駆逐されるという見方がある。
しかし、ポケベルやワープロは、大まかにいうと後継の携帯電話やパソコンにほぼ完全に代替でき・独自性もなかったために駆逐されたというのが私の見立てである。
一方で、ゲーム機はその特化した入力デバイスや、ソフトと一体化した独自の市場性から、ポケベルのように単純に代替されることはないだろうとみる。
◆ 汎用機から専用機へという事例
また、必ず何でもかんでもが汎用機→専門・指向機へ向かうわけはない。
くだんのワープロを駆逐した汎用機パソコンも、ライトユーザーにはインターネット目当てが多かったはずである。そのような層にとってパソコンは、スペック面は別として、機能面では過剰なものであったが、<日本大手がそうであったように>高性能にあぐらをかいてパソコンメーカーは横着な商売をしていた。
そこへ、インターネットに用途に分化したのがネットブックであり、さらに脱パソコンしたのがタブレット端末。
これとは別の流れで、パソコンを携帯電話が合体した当初のスマートフォンが、これを脱パソコン・実質インターネット端末化したのがiPhone→現スマートフォン。
これが私の考える汎用機から専門機へという事例である。
いわゆるフィーチャーフォン→多目的機スマートフォン/タブレットと見れば、たしかに専門機→汎用機の流れでもあるが、パソコン→初期スマートフォン/ネットブック→現スマートフォン/タブレットで見れば、汎用機がインターネット指向機へと向かっていた別の流れもみえてくるはずである。
◆汎用機の短所、専門機の長所
専門機に対する汎用機の欠点は、汎用が故に個々の用途に設計・機能的に向いていない、高価格になるやすい点である。汎用機パソコンに対してネット指向機としての強さが光るスマートフォンやタブレットという流れを見れば、“汎用機”スマートフォンやタブレットに対するゲーム専門機の強みも見えてくるはずである。
まとめ
「コンシューマーゲーム等とアプリ等ゲームは競合関係にない」
「コンシューマーゲームの減速期とアプリゲームの興盛期がたまたま同時になっただけ」
「汎用機ゲームがゲーム専門機を駆逐することはない」と思う。
とりあえずまとめると、こうである。
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