ショーもない、仕様もない、賞もない。 | ファック・トゥー・ザ・フューチャー

ファック・トゥー・ザ・フューチャー

なかおくんのブログです。

今日は地元に帰った。
山と田んぼしかない長閑な町で、「何もない」がある良い町だ。その町には最近少しだけメディアを賑わせていた図書館がある。僕はそこでちょっと本でも読むことにした。

市立図書館で読書に精を出していると、僕が初めてキスした女の子が、僕の座っているちょっと後ろ辺りの席に腰をおろしたように見えた。僕はその子のことがすごく好きだと思っていたけれど、付き合ってみたらだんだんそうじゃなくなった、みたいなものすごい身勝手な理由でその子を振って泣かせてしまった。それからずっと負い目みたいなものをその子に対して感じていて、高校在学中はすれ違う度に、「さっきのアイツだった?いやおれきづかなかったわー」的な雰囲気を醸し出すように努め、最後までそんな風だった。ほんとにしょーもなかった。だから物凄く緊張してしまって、全然本に集中出来なくなってしまった。昔の思い出や葛藤がマンホールから吹き出してきて、どうしようもなくなった。そのとき、その子が席を立った。よし、いったん外に出て態勢を立て直そう。話はそれからだ。僕も席を立ち外へ出る。そして、喫煙所に向かい全然吸えないのにファッション感覚で持ち歩いている煙草に火をつける。でもやっぱり吸えなかった。胸と喉が痛かった。だが、気持ちは落ち着いた。よし、これからが勝負だ。今度自分の席に戻る前にその子の席に行き、「久しぶりやねー笑今どーしてんの?笑」みたいな風にさりげなく話し掛けて、僕らにはまあいろんなことがあったけどもう昔のことじゃん?今なら笑って話せるよねー笑、なんていう風な空気にしてやるぜといきり立ち自分の席へ向かった。そんで、その子をちょっと遠目で見てみた。全然違う人やった。

しょーもねー、しょーもねー、おれ。

簡単になかった事に出来るもんなんてないぜ、兄ちゃん。お前は甘いな。

誰かにそんな風に言われた気がした。

ほんとしょーもない。泣けてくる。単位だって落としたし。以上、長い割に面白くもなんともない自己嫌悪日記でした。じーざす。