「車椅子」の製造などを手掛ける「日進医療器(にっしんいりょうき)」という企業がありまして、その名前
から安直に「日進市」にある企業かと思いましたら本社は「北名古屋市」にありました。 「車椅子」を必要と
する方々の為に、これまでに研究を重ね、高い開発力で安心・安全で快適な製品を世に送り続けています。

創業の地は「名古屋市西区」で、1964年(昭和39年)に「日進発條株式会社」の名前で設立されたのがはじまり。
当時は「スプリング」や「プレス製品」の製造をおこなっていたそうです。 転機は1965年(昭和40年)に訪れ
まして、「厚生省(現・厚生労働省)」の機関である「国立身体障害センター(現・国立障害者リハビリテー
ションセンター)」の指導により、「車椅子」の研究を始めています。 僅か半年あまりで「試作品」が発表
されまして、同時に販売が開始されました。

1970年(昭和45年)には社名を現在の「日進医療器株式会社」に改称しまして、翌年からは「義肢」や「ストレ
ッチャー」、「リハビリテーション」器具の製造も手掛けています。 これらの生産量が増えてくると工場
の新設を行い、1985年(昭和60年)には「合弁契約」による「台湾」での「車椅子」の製造も開始して海外進出を
果たすと、なんと1988年(昭和63年)に開催された「ソウルパラリンピック(韓国)」では車椅子を200台以上
輸出する実績を残しました。 これまで「最軽量化」として「チタン製」や「カーボンファイバ製」を開発して
来た実績が、世界に認められた証拠とも言えそうです。

その後も様々なニーズに合った「車椅子」や、利用者の声を受けて「オプション機器」の開発も進めるなどの
開発力や性能が評価されまして、1995年(平成7年)には「グッド・デザイン福祉賞」を受賞。 2005年(平成
17年)には「平成16年度 愛知ブランド企業」に認定され、同年開催された「愛・地球博」では「自走型車椅子」
が500台採用され、会場内で大いに活躍すると共に知名度も品質も知れ渡ることとなります。

同社は「競技用車椅子」の分野にも長けていまして、「バスケットボール」「テニス」などの球技用に、長距離
を競う「レース用」や「冬季五輪」でも実績のある「チェアスキー」も開発。 他にも身近な介護用品としては
「歩行杖」や「歩行器」、「トイレチェア」なども開発しています。