遥か昔に途切れたままだった当コーナーを久しぶりに起用。 別件で「愛知郡東郷町(とうごうちょう)」の
ホームページを閲覧していたら、町内の地名の由来について紹介するページを発見しました。 かなり
珍しい地名が多かったので、今回の投稿にあたり加筆・参考させて頂きました。

今回は「東郷町」の南部に存在する地名をご紹介いたします。


<傍示本(ほうじもと)>傍示本地区
実際には地名は存在せず、行政区域による呼称のみのようです。 「後醍醐天皇」の時代には国境を示す物
として「傍示(ほうじ)」という杭もしくは札を立てていたのですが、それが存在したのではないかと考え
られるのですが、そのような伝承は地元には無いそうです。

<伊勢木(いせぎ)>傍示本地区
昭和40年に「土地改良事業」が実施される頃、「橋際」近くを流れる川が「井堰川」と呼ばれていた事から、地名
に「井堰」が採用されたようです。 ただ、「井堰」という字が今はあまり使われない字という事で、同じ読み
の「伊勢木」に置き換えたそうです。 ※井堰:田畑に水を引く際に、流れを堰き止める部分

<兵庫(ひょうご)>白土地区
「律令制」において、武器を管理していた「官司」に由来する「兵庫寮」が一般的な由来で、「兵庫県」も同じ。
但し当地にはこれが存在せず、「兵糧庫」の意味が該当すると考えられているそうです。 それだけ周辺では
米の生産が盛んだったと言えるそうです。 現に今も「兵庫」には水田が多いのですが、比較的標高が低く
水を集めやすい地形だった事も理由にあるようです。

<涼松(すずみまつ)>白土地区
一帯に「黒松」が多く存在していたそうで、旅人がよく休憩していた事が由来。 「黒松」の木陰では空気が
冷やかで涼しかったようです。

<三途坊川(さんどぼがわ)>祐福寺地区
お盆の時期に「精霊流し(しょうろうながし)」が行われた川であった事から、その呼称が知名に転じたよう
です。 「三途」は「三途の川(さんずのかわ)」の意味で、「坊」が付いている事については「祐福寺」に近い事
や「墓地」がある事などから周辺には「坊(ぼう、寺院における僧侶の住居)」もあったと推測されます。


「東郷町」公式HP内の『東郷町の地名あれこれ』というページを参考にさせて頂きましたが、このページ
には他にもたくさんの「地区名」や「字地名」について解説がなされています。 同じ地名が近隣の自治体にも
存在するあたり、歴史を遡ればみんな同じ「尾張国」だった事などが良くわかります。