














現存する建物は用途の終焉とともに取り壊しの危機もあったものの、市民による存続の訴えや建物が誇る歴史
的や文化的な価値を考え「名古屋市市政資料館(なごやししせいしりょうかん)」に生まれ変わり、今の姿を保つ
事となったようです。 現在では「重要文化財」に指定されている建物なんです。
「愛知県名古屋市東区白壁」にありまして、この周辺地区に残る歴史的建造物を散策して巡る「文化のみち」にも
指定されている建物です。 およそ大正時代に完成したとは思えないような重厚な雰囲気は館内で騒ぐ事を
ためらわせるよう。 過去には「名古屋高等裁判所」も置かれたことも有り、未だにその当時の空気が館内を支配
しているかのようでした。
建物は3階建てで「煉瓦造」の部分と「鉄筋コンクリート造」の部分が存在。 いずれも「洋館」のような雰囲気が
あるものの、一部の部屋や設備は現在風に改修されておりますが、逆に当時の様子を復元した部分もあるそう
です。 館内で一番印象を受けるのは、入って最初に目を引く吹き抜けのロビーと大階段、そしてステンド
グラスを施した窓と天窓でしょうね。 ステンドグラスに「天秤」が描かれているのも、この建物の用途をよく
表していると思います。 様々な文献にも登場し、ドラマなどの撮影にも使用される場所だそうです。
館内を案内しますと1階には「留置場」がありまして、大小2つのタイプが展示されています。 2階からは廊下が建物に沿って1周できるような"∞"の形に配置されており、「閲覧室」「休憩室」「集会室」などがあります。 この
建物は「名古屋市」の「公文書館」としても運用されていますので、この「閲覧室」に様々な「公文書」や「市政資料」
が3室に分かれて存在し、管理されています。 室内に限り閲覧利用する事ができるそうです。 他に2005年に
開催されました「愛・地球博」で展示された「名古屋市パビリオン・大地の塔」の資料室も設置されています。
3階も2階と同じような廊下の配置となっており、それに面して存在する部屋は西側が「一般展示室」。 残る方角
に位置する部屋が「常設展示室」として用途ごとの部屋や各時代の法廷を復原したもの、パネル展示により
名古屋の政治、経済、産業、文化などを紹介するものとなっていました。 なかでも「第二常設展示室」に復原
されていました「会議室」は、机や椅子などの調度品やシャンデリア、厚い赤絨毯(じゅうたん)など全ての内装
に高級感が備わっており、なんと国の「重要文化財」に指定されていました。
2階の「集会室」と3階の「一般展示室」は有料での貸し出しが行われていまして、およそ6ヶ月先までの予約を受付
ているようです。 「集会室」「一般展示室」共に5室ありまして、広さや用途で使い分け出来る様です。 私が
訪問した当日も手芸作品の展示会や簡単な研修会が実施されておりました。
<利用案内>
入館料:無料
開館時間:朝9時~夕方5時
休館日:月曜日と毎月第3木曜日(但し祝祭日の場合は翌平日)、年末年始