



「本揖斐駅」や「黒野駅」方面、「谷汲駅」方面への利用者が「名鉄・新岐阜駅(当時名)」の駅前に
あった「名鉄・新岐阜駅前電停(電車停留所)」から乗車する事から、この「電停」が「始点」と
思われる事もあったようです。 実際にはこの「電停」からではなく、およそ400mほど東側へ進んだ
「JR・岐阜駅」の北側に存在した「名鉄・岐阜駅前電停」こそが「岐阜市内線」の「始点」でした。
開業は「美濃電気軌道」の頃の事で、「大正時代」初めの1913年に「岐阜駅」の北側を走る大通りの
中央に移転され、その位置から移動することはありませんでした。 ところが、ほとんどの乗客が
この「電停」を利用しない状態が続きました。 なぜなら「電車」が来ないから。
この「電停」は交通量の多い「岐阜駅前」にある事から、電車をダイヤ通りに運行する事が難しく
まだ交通量が少な目の「新岐阜駅前電停」から発着する電車がほとんどでした。 日中の10時から
夕方に掛けては全ての電車が「新岐阜駅前電停」で折り返し。 「岐阜駅前電停」発着でダイヤが
組まれている9時頃と夕方以降でも、交通事情によっては運転を取りやめて「新岐阜駅前電停」で
折り返す事も珍しくありませんでした。 もしかして「JR・岐阜駅」よりも「名鉄・新岐阜駅」へ
乗客を誘導する狙いもあったんでしょうか。
駅の構造はホームが1つ。 道路のど真ん中にあるので、ホームへ向かう「地下道」が道路脇の
歩道から設けられていました。 周辺には「引込線」や「待避線」もなく、ホームへ向かって
線路が真っ直ぐ伸びているだけ。 その線路はホームが終えるあたりでばっさり途切れています。
オーバーランしたらそのまま道路を走行してしまいそうなくらいに。 またホームにはベンチが1つと
吸殻入れが1つと無駄なものは無し。 そういえばホームの「時刻表」には『交通渋滞により電車が
新岐阜駅前で折り返し運転する事があります』なる旨の張り紙がありました。 確か『新岐阜駅前
まで歩いたほうが早い』なんて注意書きも添えられていたような。
そんな「岐阜駅前電停」にも転機が。 2009年の完成を目指して「岐阜駅北口駅前広場整備計画」が
開始されるのに伴って「新岐阜駅前電停」までの区間と共に一時的に「休止」の措置が取られました。
期間は2003年12月1日から2005年3月31日までの間で、整備によっては新しい「電停」となって生まれ
変わる可能性もありましたがそんな計画は全く起きず、それどころか「岐阜市内線」もろとも2005年
4月1日に「廃止」となってしまいました…
ちなみに2004年の「名古屋遠征」の際に参考した地図に休止中の「岐阜駅前電停」の姿がありました。