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「名古屋市昭和区」にある大きな公園として有名な「鶴舞(つるま)公園」。 古びた「噴水塔」の南側の
繁みに「普選記念檀」という、小さな「屋外ステージ」が存在するのですが、色々な悪条件により知名度は
どん底の状態。 けっこう由緒ある施設と言うか、建造物ではあるんですけどね。

「普選記念檀」の「普選」とは「普通選挙制度」の事で、この国に「普通選挙制度」が定められた事を記念
して昭和初期の1928年に設けられました。(制度の成立は大正時代の1925年) 当時の「名古屋新聞社(現
中日新聞社)」が「名古屋市」に寄贈したもので「ステージ」と「ベンチ」や「芝生席」で構成された姿は
正しく「野外ステージ」そのもの。 ただし、この場所で『音楽の演奏』は許可されていないようです。

「ステージ」部分の背面と、両側の壁面には緑色の「石版」がはめ込まれており、正面には「御誓文」の
「五箇条」が記されています。 また両側は「御誓文」に関する説明文が記されており、右側は「日本語」
によるもので「左側」はその「英文」となっていました。 それぞれを下記に記しますね。

御誓文
一 廣ク會議ヲ興シ萬機公論ニ決スベシ
一 上下心ヲ一ニシテ盛ニ經綸ヲ行フベシ
一 官武一途庶民ニ至ル[☆1]各其志ヲ遂ケ人心ヲシテ倦マサラシメン[☆2]ヲ要ス
一 [☆3]来ノ陋習ヲ破リ天地ノ公道ニ基クベシ
一 智識ヲ世[☆4]ニ求メ大ニ皇基エヲ[☆5]起スベシ
(☆印は旧字体のため表記できませんでした。 ☆1:迄 ☆2:事 ☆3:旧 ☆4:界 ☆5:振)

続いて「御誓文」に関する説明文で、これについては右側の「日本語」によるもののみご紹介いたします。

コノ御誓文ハ明治維新ノ大精神二シテ我國
立憲政體ノ基礎ナリ我社改題二十周年二アタリ之ヲ
金石二刻ミテ明治大帝ノ盛徳ヲ萬世二仰キ併テ
普通選擧制度ノ實施ヲ永久二記念ス
  正文ハ慶應四年太政官日誌第五號版本ノママ
  ヲ擴大シ英文ハ穂積陳重博士ノ飜譯ヲ用ユ
昭和二年十一月三日 名古屋新聞社

  この金石は今次大戦により破損したため
  今般明治百年を記念して原文のままここ
  に復原する。
昭和四十二年七月十五日 名古屋市

(「御誓文」と同様、上記の文章には一部当時の漢字表記が再現できていない部分があります)

この「普選記念檀」には観光客(が「鶴舞公園」に来るかどうかも疑問ですが…)や一般の公園利用者は
あまり立ち寄らないようなのですが、それは周囲を「浮浪者」が徘徊している事も一因のようです。 普段
から特に「ベンチ」周辺では「囲碁」や「将棋」を繰り広げる方々の姿を見掛けますが、その一帯では異臭
が漂っている事も… 先に挙げた人物らが衣類や寝具を日干ししている姿も見られました。