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「東山動植物園」には「上池」と呼ばれる池がありまして、ここでは「貸しボート」がある事から水面に
何艘かの「ボート」が浮かんでいる光景を見ることが出来ます。 そんな「上池」の北側には、あまり人に
知られる事も無く、白い「記念碑」が設置されていました。 その名は「忘れ水の記念碑」。

かつて「上池」には大きな竜が住んでいたという「伝説」があるそうです。 池の周辺には村があったの
ですが、ある年に「日照り」に見舞わされた際に竜は天に昇り雨を降らして村人たちを救っていた事から
篤く信仰され、池のほとりには小さな「社」まで建てられていたそうです。

ある夏の日、この「社」にて「お百度参り」をする若い娘の姿があり、かねてより病を煩っていた母親の
回復を祈願しての事だったそうですが、祈りは通じず。 母親を失った悲しみに、来る日も来る日も暮れた
娘の姿を見かねた竜は颯爽と天に昇り「霊水」を手に入れ、娘に飲ませたそうです。

この「霊水」は元々は「雨」の元となる物だそうですが、それを人間がそのまま飲むと『悲しみ』を忘れる
効果があるそうです。 「霊水」を飲んだ娘は母親を失った『悲しみ』を忘れ、元気を取り戻したとか。
これ以来、「上池」の水は「忘れ水」と呼ばれて大切に守られてきたそうです。

この話は江戸時際に記された「尾張千夜噺」という本の物だそうですが、この話を短く纏めた物が記念碑の
下部に納められたプレートに記されていました。 碑の頂点には「時計」が取り付けられているので一見
すると「時計塔」にしか見えないですけども(汗)