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かなり昔の話になりますが「名鉄・瀬戸線」沿線を散策していたとき、当時はまだ有人駅だった「瓢箪山
(ひょうたんやま)駅」より、線路の南側を歩いて東隣の「小幡(おばた)駅」まで歩いて向かいました
ところ、一ヶ所だけ「民家」によって道路が寸断されている箇所がありました。 その民家の向こう側も
今まで歩いてきたものと同様に道は伸びているのですが、何で「民家」は道を塞ぐ様に建ったんだか。
仕方なく「踏み切り」を渡って線路北側の道を東へ進もうと思ったとき、その線路の傍らに朽ちた段差を
発見。 その様子から見るに、もしかしたら…

帰阪後に古い「名鉄」、と言うよりも瀬戸線の前身である「瀬戸電気鉄道」の路線図(古本)を紐解いて
見ましたら、「瓢箪山駅」と「小幡駅」の間には「笠寺道(かさでらみち)駅」の文字。 段差に見えた
部分は、どうやら「ホーム」の跡だったようですね。 資料によりますと私が渡った「踏み切り」を挟む
ように、東側に「上りホーム」が、西側に「下りホーム」が存在していたそうです。 そして、邪魔だと
思っていた「民家」は、実は「笠寺道駅」の駅舎だったそうです。

と言う事で、およそ5年ぶりに現地を訪れて色々と写真を撮影してきました。 まだ残ってて一安心。
駅は「瀬戸電気鉄道」時代の1905年に開業していたそうですが「第二次世界大戦」の影響を受けて1944年
に「休止」扱いに。 終戦後も再開される事は無く、そのまま1969年に「廃止」されていましたが理由は
不明なのですが廃止から40年が経った今も、「駅舎」や「ホーム」を目にする事が出来ています。

ただ「笠寺」と聞くと「名古屋市南区」にあります「笠寺観音」が頭に浮かぶんですが、この駅があった
場所は現在の「名古屋市守山区」なので、とても関係があるようには思えません。 「笠寺道」と言う
名前からして、この駅から「笠寺観音」まで「参道」があったんでしょうか? 15km以上もあるような?