最近はめったに耳にする事がなくなったコトバ「名古屋飛ばし」。 この言葉がよく使われたのが
大物アーティストの「全国ツアー」の際や、JR東海が「新幹線」の新しい車種「のぞみ」が
登場した際に「名古屋駅」を停車しない便が存在した事から「名古屋飛ばし」というコトバが
騒がれるようになりました。

<全国ツアーの場合>
日本人アーティストの場合は根強い人気があるのでまだしも、問題なのは「外国人アーティスト」の
場合。 公演回数に限りがあるので「主要都市」での開催になりがちですが、なぜか「日本三大都市」
である「名古屋」が省かれる事がしばしば。 「東京」「大阪」までは確定路線、その次が「福岡」
なんて事がよくあるんです。 どうも「大阪」からは近いし、「東京」~「大阪」間の都市よりも
さらに西の都市での開催に価値を見出しがちな背景の下、「名古屋」が飛ばされてしまうんです。

他にも「名古屋人の芸事に対する目は厳しい」との意見もあるようです。 せっかく「名古屋」で
長期公演を設けても、初日の観客が口コミで「大した芝居じゃない」なんて振れ込めば翌日から
一気に集客力が落ちる、なんて事もあったようですね。 それが元で業界でも「名古屋」を敬遠する
動きが見られたものの、それはそれで「名古屋飛ばし」と言われて結局は「名古屋」で公演の機会を
設ける結果となる事もあるようです。 が、最近ではそれも減少傾向のようですね。

<新幹線の場合>
1992年に新しく誕生した「新幹線」の車種「のぞみ」。 特に「東京」~「大阪」間を従来よりも
格段に早く結ぶという事で注目が寄せられました。 その独特の車体による「空気抵抗」云々が
走行速度を上げた事も運行時間の短縮となったのですが、他にも「停車駅」の限定によるロス削減も
大きな要素となりました。 問題は、その「停車駅」から「名古屋駅」が外された事にありました…

当時の「のぞみ301号」は「東京駅」を出発後、「新横浜駅」に停車すると「新大阪駅」まで停車
しないダイヤになっていました。 いち早く、これに反応したのが地元「名古屋」の方々。 ついに
「新幹線」にまで「名古屋飛ばし」される事態をなんとかせねばとの思いはマスコミをも動かし大きな
騒動へと発展させました。 その甲斐あってか翌年には「新横浜駅」を通過して「名古屋駅」に停車
する便が登場しています。 ただ「名古屋飛ばし」を実施した便は1日1本だけだったようですけどね。

この件は発覚後、連日紙面を賑わし「愛知県知事」や「名古屋市長」もコメントした程でした。
また「JR東海」の労働組合も会社側へ「名古屋駅通過」に対して反対の姿勢を示しています。