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名古屋鉄道の「常滑線」の駅「大同町駅」の東側に「大同工業大学大同高校(旧・大同工業高校」が
あるのですが、その正門?に気になる銅像を発見しました。 その銅像の名前は「愛と力の筏像」と
言いまして、その昔にこの地で起きた出来事を物語るものでした。

その「筏(いかだ」に乗っているのは同校の生徒で学生帽に上半身が裸という姿。 実はこの姿は
1959年に近畿から東海地方に甚大な被害をもたらした「伊勢湾台風」が、高校のある一帯が洪水に
見舞われた際に救援救助を行った学生の姿なんだそうですよ。

1959年9月26日の夜に台風が上陸する際、満潮と重なった事から高潮が発生。 これにより海岸に
設けられていた堤防が決壊し、南区全土に大きな被害をもたらしました。 銅像の筏の高さはその時の
水位を示しているそうなのですが、銅像は見上げるほど。 こんな高さまで水が来るとは…

当時の校舎は4階建てだったので上部は水があふれる事無く、およそ2000人が避難場所として利用し
屋上もヘリポートと化したそうです。 そんな折、周辺の負傷者や食料・医療品の搬送が必要となって
来ましたが水没した一帯を移動することは非常に困難。 そこで流木を利用した「筏」が作られ
弥富出身で船が漕げる生徒が筏を操り、物資・患者の搬送を行ないました。 また他の生徒たちも
人命救助に傷病者の手当て、周辺の清掃や復旧に尽力しました。

これらの活動が認められ、翌年の3月には「内閣総理大臣表彰」を受け、それを称え後世に残す目的で
名古屋市西区の「野々村一男」さんにより手掛けられ、立てられました。 当時の校舎が2003年に
取り壊された今となっては、この像だけが当時を物語る「物」となっています。

ちなみに周辺には他にも「水位」を示す物が存在し、地域一帯で当時の惨劇を忘れないようにしている
かのようでした。