☆マーフィンの名場面と名言☆~カーペ・ディエム!いまを生きろ!~
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意外なんだが、



二人だけで飲むのは初めてのことだった。



ワタクシの人生を大きく変えるきっかけを与えてくれた、



師であり、ヒーローでもある、



「池本誠知」



引退後、ついに生涯の伴侶を見つけ、



ジム経営及びボディーデザイナーとして



実業家の道を歩む彼と、



彼のおすすめの店のカウンターで酒を飲み、



思い出話や、現状、将来について語り合った。



店内には様々な著名人の名言が飾られている。



名言好きなワタクシのために



この店をチョイスしてくれたのか?(笑)



次の言葉が胸に留まった。



ステージに上がった時、自分が一番上手いと思え。
ステージを降りている時、自分は一番下手だと思え。

by エリック・クラプトン



人も言葉も出会うべくして出会うものだと思っている。



今の自分にとって、いや、息子にとっても、



非常にしっくりとくる、



シンプルかつ深い言葉に感じられた。



そして、ワインのボトルも空いた・・・










約一ヶ月後、



長男はキッズクラスを、



ワタクシは一般クラスを、



長男の小学校卒業と同時に、



7年間お世話になってきた、



「総合格闘技スタジオSTYLE」



を卒業した。



最後となる日・・・



たくさんの方々が集まってくれて、



送別スパーを行ってくれた。



寄せ書きと新しいミットまで頂いた。



感謝の極み、



この上ない身の引き締まる思いで胸がいっぱいになる。



さみしさもあったが、それ以上に、



とても晴れやかな気持ちが全身を包んでいる。



ここから始まる、新たなステージに向けて、



最高の門出を作ってくれたSTYLEの仲間たち!












この恩はどんな形で返そうか!?



STYLEの歴史にワタクシがいなくても、



大局は何も変わらないが、



ワタクシの歴史にSTYLEがなければ、



人生は大きく違ったものになっていたであろう。



これからは、息子たちのサポートに、



これまで自分に費やしてきた時間を、



最大限、息子たちに捧げる所存です!



STYLEを通じて、出会ったすべての方たちに



この場をかりてお礼を申し上げたい。



ほんと今までありがと~!!











それでは、この先、みんなに、



より多くの幸せが降ることを願い、



前に予告していた通り、



マーフィンの名場面と名言~カーペディエム!今を生きろ!~



をこれにて終了します。



今までご愛読?(笑)誠にありがとうございました!




















新居のお知らせです。



お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください(笑)









http://ameblo.jp/marseal/










自信があった。



去年、二人の息子たちの、試合の結果を受けて、



自分自身も試合に出ることを決意し、



約一ヶ月半、STYLEでの追い込み練習を



一日たりとも休まずに励んだ。



内容も、もうこれ以上は無理と思えるほど、



自分に負けず、やり切ることができた。



しっかりと目標を定め、準備ができた。



そんな最高の状態で挑んだ、総合ルールのワンマッチ。



しかし・・・



結果は惨敗。



何もできずに終わってしまった。



試合を観ていた長男が、泣いていたらしい。



あんなに練習頑張ってたのに・・・と呟いて。



ワタクシはしばらくの間、負けた理由を自問し続けた。



たどり着いた答えは・・・



実力不足。



どれだけ頑張っても、どれだけ準備しても、



埋まらない実力の差は存在する。



実際、対戦した相手は、



出稽古やプロ連に参加したりしている、



プロ志望の将来ある若者。



方や、思い出作りのためのような、



単なる思い付きでやる気になった



プロ志望でもない、ただのオヤジ。



結果・・・納得である。



二人の息子たちには伝えた。



お前たちが普段試合で戦っている相手は、



みんな同じ土俵にいる。



だから、日頃の練習、準備、気持ちの差が



試合で出るんだと。



そして、何より痛感したのは、



ワタクシが練習に励んでいた期間に、



開催された大会において、息子たちは、



総合選手権で残した華々しい結果とは相反して、



苦杯をなめることになり、



決して浮かれていたわけではないが、



悔しい思いで過ごしてきた者と、喜んで過ごしてきた者。



その差が結果として表れたと思い知らされ、



ワタクシの中である決意が芽生えはじめた・・・










カ~ン!!!!!!!!!!



彼が「総合格闘技スタジオSTYLE」を立ち上げてから



看板を背負って戦い続けてきた全ての試合は、



STYLEの一員として携わってきた、



ワタクシの人生の中の一部でもあった・・・



と言っても過言ではない。




2007.07.08 DEEP 30 ハン・スーファン ○ 5×3R 判定 3-0 Zepp Osaka


2007.10.09 DEEP 32 國奥 麒樹真 ▲ 5×3R 判定 1-0 後楽園ホール


2007.12.22 DEEP OSAKA ソ・ドゥウォン ○ 5×3R 1R 2:56 ヒールホールド 梅田ステラホール


2008.03.29 club DEEP 梅田 恒介 ○ 5×2R 2R 1:13 アームロック 新宿FACE


2008.07.27 DEEP 36 タイトルマッチ 長谷川 秀彦 ○ 5×3R 判定 3-0 Zepp Osaka


2008.08.30 DEEP KYOTO エキシビジョンマッチ 三島☆ド根性ノ助 - 4×1R テルサホール


2009.02.20 DEEP 40 門馬 秀貴 ○ 5×3R 1R 1:42 TKO パウンド 後楽園ホール


2009.04.05 DREAM.8 一回戦 マリウス・ザロムスキー × 2R(10/5) 判定 0-3 日本ガイシホール


2009.07.20 DREAM.10 タレック・サフィジーヌ × 2R(10/5) 判定 0-3 さいたまスーパーアリーナ


2010.01.24 DEEP 45 タイトルマッチ 白井 祐矢 × 5×3R 判定 0-5 Zepp Osaka


2010.06.06 DEEP OSAKA 松下 直揮 ○ 5×3R 判定 2-0 Zepp Osaka


2010.11.08 K-1 MAX 山本 優弥 × 3×3R 2R 2:22 KO パンチ連打 両国国技館


2011.09.04 DEEP OSAKA AB ○ 5×3R 判定 3-0 IMPホール


2012.02.18 DEEP 57 タイトルマッチ 廣田 瑞人 × 5×3R 判定 0-5 TDCホール


2012.09.29 DEEP OSAKA 伊藤 有起 ○ 5×3R 2R 2:29 TKO 阿倍野区民センター


2013.04.28 DEEP OSAKA 長南 亮 × 5×3R 判定 0-3 IMPホール





DEEP 32 と club DEEP 以外は応援に行った。



そして、総合ルールの試合でのKO、一本負けが



一つもないことに気付く・・・



K-1で山本選手からKO負けを喫したものの、



スタンディングダウンでのそれだったので、



最後まで倒れることなく立っていたのだ。



いや、きっと、倒れるわけにはいかなかったのだろう。



彼は自分のためだけでなく、みんなのためにも戦った。



ヒーローがヒーローであるために・・・



嗚呼、これが最後の時。



今まで大きな希望と多くの勇気をありがとう!



ありがとう!池本誠知!



静寂の中、引退のテンカウントは鳴り響いた。



彼の震える背中にはほとばしる汗がとめどなく流れ落ち、



スポットライトに照らされ光り輝いている。



長南選手との現役ラストマッチを、



最後まで諦めない気持ちで戦い抜いた鋼の魂は、



肉体の在りかを探すかのように



リングの上を彷徨っているようにも見える。



引退セレモニーでは、多くの来賓の方々が、



花束を抱えリングに上がり、彼を労う中で、



ただ一人だけ、ラフな格好のまま、花束もなく、



名前を呼ばれしばらくたってから現れた人物がいた。



彼の師匠である元ライルーツコナンの会長だ。



あとで彼から聞いた話なのだが、



会長とは、ある事情で長い間連絡が途絶えていて、



引退試合が決まってから連絡を入れたが、つながらず、



ある日やっとつながったものの、



良い返事をもらえないまま、月日は過ぎ去り、



試合当日に、見届けに行くと連絡が入ったという。



事情は知らないが、降り積もったわだかまりが、



解き放たれた瞬間でもあった。



彼が会長と抱き合い泣いている。



そんな台本にはないリアルなドラマが、



演出されていることを知ったあとに再び映像を観て、



ワタクシは心の震えを止めることはできなかった・・・



ちなみにこのエピソード、



試合後の打ち上げ後(もちろん彼は禁酒)、



瞼の傷の血が止まらないということで、



救急病院に付き添ったあと、



彼の希望で食べに行ったラーメン屋で、



ラーメンをすすりながら聞いた・・・



というのはここだけの話である(笑)








カ~ン!!!!!!!!!



天才とは努力の継続をできる人のことをいう



・・・のならば



STYLEでワタクシは二人の天才に会った。



キミは本気ーモンキーベイベー!



ワタクシが永ちゃんならきっとこう口ずさむ。



格闘猿こと「柴田“MONKEY”有哉」



略して「シバモン」(笑)



ポケモン、シバモン、ドラえもん



子どもの三大人気キャラクターである・・・



かどうかはわからない(笑)



彼は三兄弟の末っ子で、



兄貴にいつも泣かされ、悔しい思いをしたことが



強くなりたいという最初の原動力だったという。



同じ三男ということで、相通づるものがあるらしく、



ワタクシの三男をよく可愛がってくれる(笑)



さらに、ワタクシの次男と同じ病院で生まれている(笑)



我が家での祝勝会ではシーザーサラダを好んで良く食べ、



ワタクシのオヤジギャグをいつでも(たまに雑なときもあるが)



持ち前の身体能力で上手に受け止めてくれる(笑)



STYLEに中学で入会し、高校生でプロデビュー!



修斗の新人王も獲り、現在DEEPのトップコンテンダー!



彼は近い将来、必ずチャンピオンになる。



断言してもいい。





本気ージンキークレイジーアイラブユー!



ワタクシがヒムロックならきっとこう口ずさむ。



日本拳法会の至宝「前田稔輝」



中村優作も認める天才少年。



総合選手権を四連覇(小三~小六)して、



優作の誘いを受け中学からSTYLEにやってきた。



惜しくも中一では三位に甘んじたものの、



中二、中三では見事連覇を果たした。(スゴすぎる!)



朱に交われば赤く染まると言うが、



STYLEの連中に汚染されることなくよく卒業できた(笑)



高校で拳法に専念するということで、



中学卒業と同時にSTYLEも辞め、



現在の活躍ぶりは、もはやここに書く必要もないだろう。



ジンキとは日拳の試合会場や、稽古場でよく会うのだが、



大抵、こちらが見つける前に先に見つけられて(笑)



挨拶をしに来てくれるとても律儀な好青年。



そして、ブレない。



思春期をむかえても、これほど髪型が変わらない人に



ワタクシは会ったことがない(笑)



そして、ジンキが語った将来の目標、夢。



絶対成し遂げてほしい・・・いや絶対できる!



心から応援する。





二人に共通しているのは、純粋で誠実で真面目なところ。



手を抜いているところを見たことがない・・・



いつも一生懸命で、自分に妥協を許さない。



向上心や負けん気が半端なく強い。



過去に、二人が、試合に負けたあと、



人目もはばからず号泣しているのを見たことがある。



誤解を恐れずに言えば、美しかった!



自分に負けることなく頑張った者が、



試合で相手に敗れて流す涙こそが、



唯一、悔しくて、流しても許される涙だと思うからだ。



その悔しさがあるから、もっと強くなろうとさらに努力する。



負けて強くなれる者こそが、真の強者であろう。



努力もせずに強い者は、やがて衰退する。



そんな「努力」をコツコツと積み重ねることができる



二人の天才に出会うことができて、



ワタクシにとっても我が家にとっても、



本当によかったと思っている。



努力は裏切らないということを、



二人が体現してくれている限り、



ワタクシの信念も決して揺らぐことはない。



二人がこの先どれだけ素晴らしい



偉業を成し遂げたとしても、



ワタクシはきっと驚かない。



嬉し涙を流しながら、こう叫ぶに違いない。



「当然だろ!」










カーン!!!!!!!!



「マジっすか!?」



電話口の向こう側の依頼主に、



ワタクシはオファーと同時に



のけぞるように返していた。



前日の夜になっていきなり、



明日さばいてほしいと言うのだ…



それは、売れ残ったチケットでもなく、



宅配便の荷物でもなく、



アジの三枚おろしでもない。



人をさばいてくれと…



翌日開催を控えたSTYLE主催の



格闘技大会「MMA.ZONE」において、



レフェリーが、手違いにより、



他のプロ興行と重なってしまい、



来れなくなってしまったという。



代役としてワタクシに白羽の矢が立った・・・



というか飛び石が当たったというか・・・



ようするに、他にもう選択肢が残されていなかったのだ。



ワタクシはレフェリングのことよりも



真っ先にビジュアル面のことを考えた。



服装は?



白のポロシャツに黒のスラックス!(でそれっぽくなるか?)



(家に)あるやないの~!



イエローカードにレッドカードは?(って要るのか?)



(工作お手のものの)嫁が作ってくれたやないの~!



いや~ツイてるな~!



もちろん、依頼主がである(笑)



頼まれたら基本的にNOと言えない上に、



やるからには、期待値を超えようとする性分は



良くも悪くも昔から変わらない。



この日初対面でワタクシを観た人は、



きっと、本物のレフェリーだと思ったに違いない(笑)



さらには、以前に依頼主が、自身のブログに、



今回で4回目となる今大会の告知を



「MMA.ZONE.3」と銘打っていたので、



それに気付いたワタクシはすかさず



「4ですよ!」



とそのブログにコメントを入れた。



ワタクシがコメントすることはあっても、



今だかつて一度も返信はなかった・・・



そんなスピードマスターから、



驚くべきことにまさかのスピードアンサーが返ってきた。



その答えとは!










「マジっすか!?」










当然、興行は大成功だったことはもはや言うまでもない(笑)






インタールード (Interlude). 曲と曲の間に演奏する曲のこと  by Wikipedia





お久しぶりぶり!です。



約4ヶ月ぶりに乳輪・・・いや、降臨!



前回書いたのが4月18日。



その2日後の4月20日に行われた、息子たちが出場する、



今年度一発目となる西日本大会を皮切りに、



ワタクシのモードは完全に切り替わり、現在に至る・・・わけでありますが、



このブログ・・・放置していたというよりも、漂流。



濃密な4ヶ月はアッと言う間に過ぎ、



気付けば今年の総合選手権まで、残すところあと1ヶ月強!



戦友!?であるマロ氏から、知人を通じて(笑)



マーフィンのブログが全く更新されないことに対するボヤキを伝え聞き、



愛妻(笑)からは貴方のブログを読むのが何よりもの楽しみなの!



と言わんばかりの期待を受け・・・ているような気がするので(笑)



今年も頑張ることをここに表明します!



来たる8月14日にM31、点灯予定。



それまでに、書きかけの「ステージ」シリーズを、



完結させることができるかは・・・



保証致しかねます(笑)





カ~ン!!!!!!!



「なんじゃこりゃ~!」

ワタクシがユウサクマツダなら、

きっとこう叫ぶに違いない。



惚れ惚れとする打撃センス。

ハラハラとするマイクパフォーマンス。

まるでスリリングなジェットコースター。



浪速のスピードマスターこと

池本誠知の遺伝子が、

さらなる覚醒を呼び覚ました・・・



浪速の爆弾小僧こと中村優作。



プロデビューから3戦連続KO勝ち!

史上最速のDREAM出場!

という快挙を成し遂げた、

彼のファイトスタイルは、

3歳から始めた日本拳法がルーツ

であると知り、



オレもあんな風になりたいと、

なによりも強い者に憧れ、

日本拳法を始めた男がいる。



浪速のジェットボーイこと、

在音(サイオン)

ワタクシの次男である。



当時4歳になる手前の3歳だったかな?

今でこそようやくサマになってきたが、

当初は当然ながらヒドイものだった。



付き添いの稽古場では、

あまりにも退屈で、

ワタクシは読書をしていたのだが、



今ではなぜか、他の保護者仲間から

「キャップ」と呼ばれている。

人は変われるものだ・・・



余談だが、在音が日本拳法絡みで、

君付けで呼ぶのは、

「ナカムラ君」

「ジンキ君」

の二人だけである。



「君」でもなく、

「さん」なんだけど(笑)





つづく





カ~ン!!!!!!



夢を目撃する
準備はできているか。



それが大会のキャッチフレーズ。



「DREAM.8」

~ウェルター級グランプリ2009開幕戦~



出場を決めた前回の試合から数ヶ月後、

場所は名古屋の日本ガイシホール。



我らが代表、池本誠知がいざ出陣。



夢を目撃するために

ワタクシがまず準備したものは、

助っ人外国人、バース・・・

ではなく、観光バス。



何社か相見積もりを取った。

打合せ時、日時や場所等を説明する。



「それってもしかしてDREAMですか?」



担当者にそう聞かれ、気を良くしたワタクシは、

当然、この会社に決めた。

ということは誰にも言って・・・

なかったはずである。



そんな応援ツアーの音頭を執っていた

労いの意味もあってか、

バックステージパスをいただいた。



入場の花道をいっしょに歩き、

リングサイドで応援した、

あの濃密な時間は、

一生忘れることはないだろう。



結果は、

グランプリを制覇することになる

新鋭、マリウス・ザロムスキー選手に、

あと一歩まで追いつめ、善戦したのだが、

惜しくも判定負け。



STYLEを立ち上げてから、

無敗だった彼に

初めて黒星が付いた瞬間でもあった。



バスの車中はまるで、

行きは結婚式、

帰りは葬式・・・

のようであった。



車中には、落胆の色は隠せず、

疲弊した空気がどんよりと漂い、

ほとんど話し声は聞こえてこない。



バスガイド席に座っていたワタクシは、

黙々と運転するドライバーに、

いたたまれなくなって、

こう告げた。



「試合負けてしまったんですよ・・・」



言われなくても、

雰囲気でわかっていたであろう、



「・・・そうですか・・・残念でしたね・・・」



視線を前方から逸らさずに、

そう静かに答えてくれた。



運転手の顔も声も思い出せないが、

そのやりとりだけは、

鮮明に記憶に残っている。



昨日何を食べたかすぐに思い出せないが、

そのやりとりだけは、

思い出せる。

いつでもすぐに・・・





つづく




カ~ン!!!!!



歓喜の胴上げから約半年後、

池本誠知、そしてSTYLEの夢は

さらに加速していく。



今思えば、この頃が

大きな転換期でもあったと思う。



DREAMのウェルター級グランプリ

出場権を賭けた一戦が、

DEEP.40で

門馬秀貴選手と

後楽園ホールで行われた。



当時はまだ無名のアマチュアだった

中村優作を含む5人で、

一台の車に乗り合わせ、

夜中の高速を走り、

応援に繰り出した。



同乗者の一人が、道中で、

チケットを忘れてきたのに気付き、

慌てふためいたのち、閉口・・・

確か、家の人に頼み、

コンビニでチケットの写しを

FAXで受取り、

T村選手の口利きで

入場することができた・・・



そんな伝説的エピソードを従えつつ、

興奮と緊張はアルコールを求め、

運命のゴングに立ち会う。



結果、彼の代名詞ともなった

必殺「ダブルパンチ」からの

パウンドで見事TKO勝ちを収め、

夢のDREAM出場が決定!



勝利の瞬間、ワタクシは、

言語にはない言葉・・・

いや、奇声を発していたらしい・・・



その後、リング上で、

先にDREAMウェルター級グランプリ

出場を決めていた、

青木真也選手、桜井マッハ速人選手

の間に立ち、マイク、写真撮影・・・



我を忘れるほどに感動して、

嫁に報告の電話を入れたのだが、

感極まって、声にならない・・・



そんなワタクシを、

受話器の向こうで笑いつつも、

喜びを共有してくれ、

毎度毎度、各地応援に行く、

ワタクシを快く送り出してくれる、

彼女には本当に感謝している。



もちろん全て自己負担。

たまに餞別出るが、

全て土産代に消える・・・

こともないかな。



言っておこう、

ありがとう!

とりあえず(笑)





つづく







カ~ン!!!!



時はワタクシが初試合に挑む

その一週間前、



場所は当時は南港にあり、

今は難波に移転した、

ZEPP大阪。



DEEP 36で、

王者、長谷川秀彦選手と、

ウェルター級タイトルマッチで対戦し、

大差の判定勝ち。



第3代DEEPウェルター級王者となった

池本誠知。



STYLEが、

まさに一丸となって、

代表が奪取した、

念願のチャンピオンベルトに、

本人だけではなく、

周りの人間誰もが、

誇り高くハッピーだったと思う。



なぜなら・・・

彼の熱い思いがひしひしというよりもビシビシと

そこに居ればいやでも伝わってくる追い込み風景を

ジム生やスタッフは見ていたし、



そして練習終りには欠かさず、

ワタクシのような素人に近いジム生から、

このようにチャンピオンにまでのぼりつめる代表まで、

同じ補強トレーニングメニューで汗を流した。



練習後のくだらない馬鹿話も含めて、

みんなが同じ場所、同じ時間を

共有することで生まれる、

熱い絆や、うねりのようなものが、

確かにそこにあったし、



さらには、

絶対に代表がチャンピオンになるんだと

みんなが信じて疑っていなかったから・・・



犬も歩けば棒に当たる。

よろしく、

ジムも通えば情が移る。



試合の応援で泣いたのは、

この時が初めて・・・

というのはここだけの話である。





つづく