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2009年8月号 寄付をするということ

みなさん、募金の呼び掛けに寄付をしたことはありますか?きっと多くの方がしたことがあると思います。最近、「寄付をする」ということをよく考えるようになりました。いろいろな考え方があると思いますが、今月号のセレクションでは今の私の考えを記したいと思います。人の考え方は時を経て変わるかもしれませんが、今現在の私の考え方です。



私の通っていた学校では小学校の頃からユニセフに寄付をする集金日のような日があったので、私にとっては「ユニセフ」が一番身近に感じる寄付できる団体。

それから、小学校の頃から電車通学でしたので、駅など街頭での募金活動もよく目にしていました。ただ、昔の渋谷駅などには子供の目から見ても「なんか怪しいなぁ。ちゃんとした団体なんだろうか。」と思う募金箱を持っている人も結構いて、そういったものには寄付をしたことはないですが、学生さんが大きな声で募っている「あしながおじさん」にはよく寄付をしました。


寄付をしたお金がどうやって使われているのか残念ながらわかりづらいものや、胡散臭いものには寄付はできませんが、そう考えるとやはりユニセフはきちんとした団体だなぁと思うのです。
日本ユニセフ協会


ところが大人になって学校に通わなくなると以前のように募金日がなくて、定期的に(年に一度でも)寄付をする日がなくなっていたところ、クレジットカードの案内で、引き落としで毎月寄付ができることを知りました。(ちゃっかり各種カードのマイルやポイントも加算されますよ)
そんなわけで半年くらい前から毎月寄付をしています。このマンスリーサポート・プログラムに参加しているとこのような冊子が定期的に郵送されてきます。


Marsa's selection


日頃、積極的に世界の貧困について語ったり考えたりする毎日では決してないのですが、こうやって定期的に触れるだけでもずいぶんと思い直すこともあるのです。

マンスリーサポート・プログラムについてはこちら に詳しく書いてありますよ。


寄付をする額も人それぞれでいいと思いますし、例えば通りすがりの駅で募金箱があったら千円札や一万円札を入れることには躊躇する人が多いと思いますが、毎月100円でも1年通せば1200円。毎月1000円ならば1年で12000円ですからね。そう考えると無理なく寄付ができると思うのです。


もしかして、ストイックに考える方の中には、「じゃあ自分の贅沢は一切やめて寄付すればいいじゃない」と言う人もいるかもしれません。究極的にはそうなのかもしれませんが今の私にはそれは現実的ではなく、ネイルに行きたければかわいい洋服も買いたい、そういう自分はなかなか捨てられないのです。


「寄付すればいいだけか。実際にボランティア活動に参加しなければ意味がない。」と言う人もいるかもしれません。もちろん現地でお手伝いする方は本当に立派なことだと思います。でも、集まったお金でできることがたくさんあるのです。それをその道のプロにお任せして使ってもらう。そう考えると、「寄付をする」ということは本当に意味があると思うのです。


何回もご紹介している「チョコレボ」もそうですよね。「チョコレボ」も「フェアトレードのチョコレート以外は買うのをやめよう」という不買運動ではないですし、選ぶチョコレートをたまにはフェアトレードマークのあるものにしてみようという、無理のない範囲での呼び掛けであるところが私には合っているのです。


フェアトレード製品を買うことで正当な対価が生産者に支払われるのと同様、ある製品を買うことで募金につながるというものも最近はよく見られます。

雑誌「VERY」で紹介されていたのですが、例えばグッチにも販売価格の25%がユニセフに寄付されるバッグもあるようですし、ラルフ・ローレンには売上の一部がピンク・ポニー基金という医療が不十分な地域住民のための活動に寄付されるTシャツなども販売されています。


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贅沢な暮しをすると同時に、無理のない範囲でこうやって寄付をすることで同じ地球上の人々を助けるということは先進国の役割なのではないかと最近思っています。
みなさんもぜひ何かしてみてください!



青木 真麻