小学部から卒業するまで、ずっと学校の送迎バスに乗って通学していた。
僕らが乗っていた頃の送迎バスは、普通のバスと同じだった。段差があって、車椅子を固定する場所や、車椅子用の座席もない。
だから僕はバスに乗る前は車椅子から降りて、介助員の先生二人に抱えてもらって、座席に座る。一人の先生が上半身を抱え、もう一人の先生が下半身を抱える。バスのステップと乗り場は同じ高さになっていて、バスと乗り場の隙間にスロープのような板を置くので、引っ掛かることなくバスに乗ることができる。座席に座るときは腹だけシートベルトを締める。そのとき一緒に、シートベルトで右腕を固定する。左腕は手すりに通す。
僕が小学1年生のときは、松阪コースの送迎バスに乗る生徒は3人しかいなかった。車椅子からの乗り降りがあるのは、バスの中で僕だけだった。
送迎の介助はずっと同じ人というわけではないが、介助員として乗ることが一番多かったのは、小竹先生だ。小竹先生は、送迎の介助で一番関わりが多かった。がっしりとした身体で、僕を抱えるのが上手い。
僕が小学部1年生から、卒業するまで、小竹先生との関わりは続いた。希望の園で関わりのある、ハッチと雅士も、小竹先生のことをよく知っている。
機能訓練や動作訓練の時間でも、小竹先生と一緒になることがあった。動作訓練自体は外部の先生にしてもらう訓練だけど、小竹先生は「勉強がしたいから」と言って、よく見学していた。外部の先生のアシスタントのようなこともしていた。(ここ持って、とか。)
僕が小学3年生の時、帰りのバスに乗る前、小竹先生から提案があった。身体を持ち上げる介助の仕方のことだった。「変な持ち方だけど、試させてほしい。」とのことだった。このやり方だと、僕も小竹先生も楽になるのではないかとのことだった。
僕の手足は不随意運動というものがあって、自分の意思とは関係なくバタバタと動いてしまう。だから、動いてしまう腕や足を固定して動かないようにしないと、抱えることが難しい。
先生の編み出した抱え方は、まず僕を仰向けの状態に寝かせる。僕の片腕を、小竹先生の片腕に巻くようにして引っかける。先生のもう片方の腕で、僕の足を持つ。先生の身体に接する、僕のもう片方の腕を先生の脇の下に入れる。すると、僕の腕が先生の背中に回るので、抱える際に動いたとしても、問題がない。普段なら二人がかりで抱えなければならないが、このやり方だと、一人で僕を抱えることが可能だ。ほぼ、みんな、小竹先生が編み出した抱え方で、僕の介助をするようになった。ちょっと痛いことはあったけど、とても楽になった。送迎バスでも、小竹先生の手にかかれば、一人で乗り降りの介助をしてもらえるようになった。
今でも、僕についているおたすけビリーのヘルパーもほぼみんな、小竹先生が編み出してくれた方法で抱えてくれている。
小竹先生は、誰の介助のこともよくわかっていて、他の先生にアドバイスすることもあった。今思うとすごい。細かいところまで話をしていた。僕もとても信頼していた。
小竹先生との関わりで生まれたことが、今にも繋がっている。
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