久しぶりに、柳沢昇進禄の速記本を読んだ。


①吉保の生い立ちの巻

② 隆光易占

③ お歌合わせ

④ 采女探し

⑤采女の巻

⑥ 刀屋の巻

⑦ 将軍饗応

⑧ 浅妻舟

⑨ 白菊金五郎(上)

⑩ 白菊金五郎(下)

11 隆光の逆祈り

12 光圀公・淀屋との出会い(雁風呂)

13 藤井紋太夫お手討ち

14 河村瑞軒

15 徂徠豆腐

16 葛の一壺


この物語は、十一話の『隆光の逆祈り』までは、時系列も順番通りに進み、柳沢吉保が正に主人公で、出世街道真っしぐら❣️な噺なんですが…。

水戸"黄門"光圀が、隠居として登場する『雁風呂』のお噺に成る辺りから、一話完結のエピソードトークに成り、柳沢吉保はあまり登場しないし、時代が行ったり来たりと致します。

『藤井紋大夫』などは、光圀が泣いて馬謖を斬る❣️みたいな悲しい噺だし、『雁風呂』も光圀の情に厚い人間性が物語に滲み出ています。

更に、河村瑞軒と荻生徂徠のエピソードへと単発の物語は続き、荻生徂徠の赤穂浪士切腹の噺はまだ、少しだけ柳沢吉保も関係しますが、

河村瑞軒の方は確かに、晩年の十年間は柳沢吉保と同じ時代を生きたのかも知れませんが、接点が有ったのか❓疑問です。

そして、本当なら全十二話で終わっても良いのに、『葛の一壺』を十六話にして、綱豊公と間部越前守詮房を登場させて、柳沢吉保が最後の足掻きで権力にしがみ付く様子を描きます。

因みに、石坂浩二は柳沢吉保と間部詮房の両方を演じた事のある役者さんなんですよ。なんか、石坂浩二って、お側用人顔に見えるのか?www.


柳沢吉保がこちらで、



間部詮房がこっちです。