満席とは行かないけど、私が通った中では一番の入り。土曜日の昼席と言う事で、50人くらいは開場前に並んでおりました。



ちなみに、415分頃に鈴本演芸場を出た時に、新真打の披露興行に並んで居たお客さんも、同じくらい居たので、この日が一番の入りだと思います。


12時半】

・わたし 子ほめ 隅田川馬石師匠の弟子で、前座の隅田川わたし(渡し)さん。如何にもできる前座と言う風貌で、今時のキリッとした前座さん。語り口調は悪くないが、鼻濁音が微妙。「が」の音が鼻に抜けないのは、気になりました。

・文吾 真田小僧 この噺を、妙に笑いに走らないのは好感ですが、自分らしさが中々出せておりません。

・歌武蔵 大安売 いやはや、七日目と全く同じで驚き桃の木二十世紀でした。

・桃花 蝙蝠 小朝師匠の為に社会人落語家のさん太さんが書き下ろした根多ですが、今は桃花さんの定番の根多ですね。桃花さん、髪型が普通に成っていました。

・ロケット団 漫才 三浦さんが漫才協会の副会長に成った根多。倉本さんとの差別化を喩えますが、塙会長がサザエさんなら、三浦副会長はカツオで、倉本さんは花澤さんのお父さん!と言うのが、個人的には受けた。

・今松 猫の皿 正雀師匠よりは笑いが多い今松師匠。十代目馬生の血を色濃く感じる師匠です。

・一朝 雑俳(凛廻し) この芝居で2回目!聴けて嬉しい凛々と。

・小菊 粋曲 『炭坑節』

・白酒 粗忽長屋 2回目ですが、粋なオーレは大歓迎です。


仲入り


14時半】

・猫八 動物モノマネ 今日は鶯の後、猫からの袋手長猿のモノマネで、大ウケでした。

・小朝 池田屋事件 久しぶりにこの噺を聴いたけど、地噺なのに手抜きに聞こえないのは、流石!二代三平に学んで欲しい。

・彦いち 遥かなるたぬきうどん 彦さん!最高の膝前の高座でした。扇子二本使う根多は、確かに、この噺だけ。六郷の渡し/莨の噺は、何十本も扇子を使う。

・正楽 紙切り ラグビー!失礼な客が、ビッグモーターとか言うから、怒って高座を降りる正楽師匠。二楽とは違います。

・三代文蔵 子は鎹 初日に亀ちゃんと熊五郎の会話で、「今のお父さんは?!」に関する会話が、丸々抜けたのを、この日は仕込み忘れなく、完璧な『子は鎹』でした。

初日は、泣かせようが強すぎて仕込み忘れたのか?この千穐楽の方が、臭くない『子は鎹』でしたし、マクラで、羽織がビリッと音がしたから、彦いち師匠の羽織を借りたからと、脱いで自身が畳む姿が大ウケでした。