中日の五日目、初日同様で百五十、半分位の入りで、やや高齢者が多い印象。涼しい秋晴れの鈴本演芸場は、追善興行と真打披露興行の二本立てですが、真打四人があまり興味の湧く顔付けじゃない。
・柳家福多楼
権太楼一門で、前座のおじさん時代は白酒・甚語楼の会の前座だったから能く聴いたが、二つ目でさん光になってからは疎遠、真打で福多楼になるようだ。
・柳家平和
柳家獅堂さんが色々あったから、真打を迎えて六代柳家小さん門下となりました。前座のいっぽんさんと呼ばれていた頃は、白酒・甚語楼の会の前座だったから能く聴いた。
馬風師匠の『かゑる』で二つ目となり、真打は二代平和を名乗るようです。私は派手な芸風が、どーも好きになれません。明るい芸人なのですが…。
・林家木希
平仮名の『木りん』から、真打に際し漢字に直して『木希』となりました。木久翁一門で、元大関清國関の長男として有名。
・林家まめ平
九代正蔵門下。何度か聴いていますが、印象に薄いです。
【12時半】
・十八(トッパチ) つる きく麿一門の前座さんで、良い評判を聴く前座さんです。今日は鈴本だからか?『つる』でしたが、新作もやるらしい。
・一花 のめる いきなり『つる』に付く、『のめる』を平気で寄席で掛ける。一花さん、一朝師匠からは煩く言われないのか?!
・鏡味 仙志郎/仙成 大神楽
・歌武蔵 大安売 相撲あるある!楽しく演じてくれます。
・きく麿 歯ンデレラ コレ一本でこの芝居は乗り切る様子です。
・ロケット団 漫才 初日の根多と同じでした。
・一之輔 唖の釣り 寄席用?一之輔師匠らしく、ダイナミックなアクションが大受けでした。
・さん喬 そば清 「どーもー!」のそば清さんがさん喬師匠らしい。何度聴いても笑いの渦、寄席では鉄板ネタです。
・一朝 小言念仏 小三治亡きあとは、一朝師匠が受け継ぎます。「どぜうやぁ〜!」を久しぶりに聴いた。
・小菊 粋曲 三すくみの唄とさのさ
・白酒 茗荷宿 煮茗荷、茗荷の開きに加えて、朝メニュー、スクランブル茗荷が加わりました。
仲入り
【14時半】
・ダーク広和 ロープの不思議な手品一ネタだけを10分やり切りました。
・玉の輔 ? 新作で初めて聴く噺でした。
・白鳥 山奥寿司 寄席サイズの『山奥寿司』。それなりに受けていました。
・正楽 紙切り トイレに立ったので見られず。
・三代文蔵 笠碁 マクラでは銭湯の一番風呂で、『与作』を熱唱したら、女湯から木霊が返って来た噺。文蔵師匠の『笠碁』は、老人二人の歳に似合わない喧嘩する様子が、実にコミカルで良い。秋の『笠碁』も悪くないと感じました。