本日は、墨亭さんに春陽先生の『徳川天一坊』を聞きに来ました。
今日は全二十話の第三話目、二十話中、唯一天忠坊日真という悪徳坊主が暗躍する噺です。
之から先は、殆ど台詞が無い存在で、名前は登場するけど、全く見せ場の無い人物です。
事件の立ち位置は重要なんですけどね、赤川大膳と藤木左京より立場も上なのに、この後はほぼ出番も台詞もあまり無い。
さて、そんな『徳川天一坊』の続きが聴ける春陽先生の会、こんな内容でした。
1.小夜衣草紙「蛤のお吸い物」
マクラでは、相変わらず愛山弄りから入る春陽先生。此処に書ける内容が在りません。
その後、新型コロナワクチンの集団接種会場の話に。渋谷区の春陽先生はNHKが接種会場。
NHKの接種会場は、元々、東京五輪のパブリックビューイング会場をワクチン接種会場にしているから、4K巨大スクリーンが会場に設置されているらしい。
ただ、其処に流れている映像、屋久島とかのドローンで撮影した風景らしいのだが、
凄く綺麗でパノラマ感満載らしいのだが、余りにリアル過ぎて迫力があり、乗り物酔いみたいになり、ワクチン接種後の体には良くないとの事。
東京五輪の中継は、わざと流してないのかな?パブリックビューイングそのものは避けているのか?
あと、代々木公園周辺を春陽先生はよく散歩されるそうで、代々木公園のワクチン接種会場も時々見ているが、ガラガラらしい。
何でも、最初はテントで野戦病院さながらにワクチンを打っていたらしいが、
流石に熱中症が恐いので、バスの車両が持ち込まれて、空調を利かせてバスん中で打っているらしいです。
その代々木公園の接種会場の為に、原宿、代々木八幡、代々木公園(原宿)、参宮橋の四つの駅、接種会場への地図を配る人が配置されているらしい。
ただ、後で知ったと春陽先生は言ってましたが、代々木公園は警察官とか消防関係者しか接種しない会場らしい。
そんな話題から、夏らしく怪談噺から始まりました。
この『小夜衣草紙』は、六代目伯龍先生で、二話か?三話か?聴いた事があります。
また、勿論、春陽先生でもこの「蛤のお吸い物」は、二回くらい過去に聞いています。
さて、春陽先生の此の噺は、番頭二人、一番番頭の六兵衛さんと、二番番頭の五兵衛さんが非常にコミカルで、噺の素晴らしいアクセントに成っています。
元々、噺の舞台が大阪なので、元は上方の講談なんだと思います。剃刀二枚での自殺が印象に残りますし、三三九度を櫛で邪魔する辺りまでは、何んとも怪談らしいのですが、
婚礼の蛤のお吸い物を、三十八杯隠すというかぁ、大食い野郎に食べさせるのは、怪談としてどうなのか?
如何にも、上方!って感じがするのは、私だけでしょうか?!
2.天忠坊日真
マクラで、オカマは女子力が高く、料理が上手い!!って噺を少し深掘りして、「天忠坊日真」へ。
この噺は、水戸浪士の赤川大膳と藤木左京が、大膳の伯父である日真を訪ねて、天一坊と名乗る前の吉兵衛と引き合わせる。
そして、美濃國上洛寺に居た天一坊と言う若い坊さんが、吉兵衛に瓜二つと言う事で、之を殺して吉兵衛が入れ替わる。
そして、八代様のご烙印!と、吉兵衛改天一坊を担いで、日真と赤川大膳と藤木左京が上洛寺の檀家や村人から、『天一坊の行列』に参加する家来募集を始めるのですが。。。
なかなか、伊予山中からこの美濃へ渡る辺りの『徳川天一坊』は、ドラマチックに展開して、私は好きです。
悪党が、邪魔者を次々と殺してのし上がる展開が堪りません。
そして、次回は天一坊事件、最大のキーマン、山内伊賀亮 が登場致します。