墨亭初登場の琴鶴先生。まだ、琴柑と呼んでいたイメージが濃い!
さて、夏丸&琴鶴二人会、こんな内容でした。
1.源平盛衰記『扇の的』 … 琴鶴
六代目馬琴先生が、まだ琴鶴だった時代に始めた「講談教室/宝井講談修羅場塾」。素人さんの生徒を集めての勉強会なのですが、
実は、琴柑の琴鶴先生も、中学生の時はこの塾の生徒だった。そして、琴星先生に入門した現在は、この塾の講師を務めています。
この日は、宝井講談修羅場塾で使っているテキストを持参で高座に上がり、テキストの冒頭部分を読んで下さいました。
軍記の修羅場を得意とした初代田辺南龍と二代目南龍の噺を披露して呉れました。
二代目の南龍は、通称のんのん南龍。別に女性誌のモデルだった訳ではなく、
口癖が「のんのん、ずいずい」であったため夏目漱石の晩年の随筆『硝子戸の中』にも「のんのんの南龍」として登場しています。
この二代目南龍の口調の再現を見せて下さって、「のんのん、ずいずい」入りで五色揃えの修羅場を呼んで下さいました。
また、初代南龍の弟子には、二代目小金井芦州なんて、軍記物で有名な名人も居て、この芦州の修羅場も紹介して呉れました。
そして、『扇の的』へ。披露目でもやっていた噺なので、かなり丁寧に、流暢な描写が心地良かったです。
2.樟脳玉 … 夏丸
また、新宿末廣亭のアクリル板への不満から始まる夏丸師匠。コロナ禍の対策で用意されたアクリル板。
この高さが中途半端!と、毎回言っておられます。もう、三回以上聞いたように思います。
その流れから、『樟脳玉』へ。是は、夏丸さんの真打披露で聴いて以来で、その前に、らくごカフェで萬橘さんとやっている二人会、Twoでも一回聴いておりました。
まぁ、やり手の少ない噺で、貴重な噺が聞けて良かったと思います。
3.増位山物語 … 夏丸
夏丸師匠が歌いたくて作った噺じゃないか?と、思うお馴染み『増位山物語』。自慢のマイクが、この日は無く、扇子を使っておりました。
4.金色夜叉 … 琴鶴
貞鏡さんのネタ卸しの『金色夜叉』は聞いていますが、琴鶴先生では初めての『金色夜叉』。
いいですね、ダイヤモンドに目が眩むお宮。ゲスな感じが堪りません.こんな風にゲスでレトロが私は好きです。
最後に、昔、『亀、夏みかん』と言うユニットがあった話を緩くアフタートークして、お開き。
また、やって欲しい二人会でした。