一階席は満員御礼でした。300人以上は入りましたね。
でも、二階席は閑古鳥でした。ガンバレ!白酒くん。
そんな初夏の白酒ばなし こんな内容でした。
・桃太郎 … 柳家緑太
・義眼 … 桃月庵白酒
・臆病源兵衛 … 桃月庵白酒
・保母さんの逆襲 … 三遊亭粋歌
・突き落とし … 桃月庵白酒
1.桃太郎/緑太
『桃太郎』は得意なんですね、何度か聴いています。
花緑一門では、かなりできる部類だと思います。
2.義眼/白酒
マクラで、学校寄席の落語の『桃太郎』を聴いて感銘を受けた先生が居て、
あの噺に出てくる「父の愛は山よりも高く、母の愛は海よりも深い」や、
「犬は忠義、猿は知恵、雉は勇気」などの教訓を信じて学校で生徒に教えていた。
ところが、ある日「落語の世界の戯言」と知って、真顔で協会にクレームが来たという、
この噺から始まりました。そこから、健康の話題を振って病気について語る。
昔は病気の数が少なかった話題に触れてここから『義眼』へ。
マイブームなんですかね?これで、今年三回目の白酒師匠の『義眼』です。
どーも、あの2012年の『笠碁』が思い出されますね。五回聴きましたからね、1年で。
3.臆病源兵衛/白酒
古今亭のと言うか、今では雲助一門のお家芸です、『臆病源兵衛』
マクラは、自身の故郷:鹿児島の田舎が闇夜が本当に暗かったって噺から、『臆病源兵衛』へ。
実体験からスムースに本題へ入るあたりは、本当に上手い!と思います。
そして雲助師匠のより、笑いはかなりパワーアップです。源兵衛の驚き方が尋常じゃない。
短い中に、笑いのエッセンスが本当に詰まっております。
4.保母さんの逆襲/粋歌
先月の白鳥師匠の会のゲストに引き続き登場の粋歌ちゃん!!
白酒師匠にも好かれているんですね、Wホワイトのゲストというのは珍しいです。
そして、今回の彦いち作『保母さんの逆襲』も、完全に自分のものにしていて、
彼女らしい笑いのとり方でした。ジャンケンポンで何作ろうの歌も受けていたし、良かったけど、
ちょっと、興奮した主人公:保母さんが絶叫ぎみに、キンキン声になる事が多かったのが、
聴いていて気になりました。疲れるという程、長くはないのですが、要注意だと思います。
これまた、一門のお家芸。こちらは、二年に1回くらいしか聴けませんね。
一応、廓噺ですが、ごくごく落語らしい馬鹿馬鹿しいところが、本当にいいですよね。
この日の三席は、どれも本当によく笑いました。
次回、横浜にぎわい座の「白酒ばなし」は、九月十日の予定です。