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恒例のYEBISU亭。今回は、ザ・クロマニヨンズの真島昌利さんでした。
会場に入る前に、カムジャタン鍋で有名な“コーラ”恵比寿店へ。
毎回、このYEBISU亭に御一緒するお友達のMさんとカムジャタンを堪能!!
なかなか評判通りの美味しい鍋で、大満足でした。

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さて、マーシーを迎えてのYEBISU亭。こんな感じでした。

・オープニング … 三三・一之輔・マーシー

・粗忽の釘   … 春風亭一之輔

・今夜!踊ろう … 全員

お仲入り

・文七元結   … 柳家三三

 
1.オープニング
お約束のコント風のオープニングです。三三・一之輔の二人が私服でマーシー風にコーディネートして登場。
一之輔のは、どう贔屓目に見ても、マーシーではない。三三くんも五十歩百歩ではあるが、まだ、まし。
そして、三三・一之輔の二人が、マーシーを呼び入れる前に、客全員をスタンディングさせる。
如何にもROCKのライブ風に演出し、真島昌利さんを向かい入れるのだが、真島氏は着物姿で登場!!出落ち。
会場の3割くらいは、ザ・クロマニヨンズの真島昌利見たさの客で、大いに盛り上がるのだが…
落語ファンは、三遊亭天どんの真打披露で、皆が総立ちで天どんコールした場面と被り、複雑な心境になる。

一之輔師匠は、着替えの為にハケて、マーシーと三三師匠のトークへ。
ここで、三三師が、実は生まれて初めて、自身で銭出して買ったCDは、
ブルーハーツのアルバムだった!と、カミングアウトする。
そして、マーシーへの熱い思いを語り出すのでした。

 
2.粗忽の釘/一之輔
マクラで、まず、マーシー目当ての客と初めて落語を聞く客の比率を把握する一之輔師匠。
そうしておいて、最初に、三遊亭ふう丈くんと彦根へ、地方の落語会で行った話をしました。
結構、鉄板なマクラなので、客席を落語の雰囲気にしておいて、『粗忽の釘』へ。
一之輔師匠のこのネタは、かなり独自なクスグリが入り、欧州遠征で仕入れた犬の名前・ペロが大活躍します。
そして、なにより粗忽な旦那が、新婚当時に行水する場面、これがよく受けておりました。
初心者の多い会場を上手くリードする一之輔師匠でした。


3.今夜!踊ろう
まぁー相変わらずの“まあくまさ子”の独断と偏見に満ちたMCぶりが随所に炸裂しました。
まず、客層が落語初心者が多いので、結構、丁寧にメンバー紹介するのは良いのですが、
21人抜きで、抜擢1人真打に成った一之輔師匠を捉まえて、「二・三年に一人と言われる逸材」
それは、本当に逸材なの?普通、「十年、いや二十年に一人の逸材」でしょう?逸材なんだから。
また、凄かったのが、最初に覚えた落語の演目は何ですか?と、振りながら、
二言目には、最初に買った落語のCD、レコードは何ですか?に変わる。
訊かれた一之輔と三三くんが、どっちに答えるんだよ、と突っ込むと、
「別に、どっちでもいいや、答えたいほうで」と、投げ槍な返事をするまあくさん。
相変わらず強烈な、まあく節が最初から全開でした。

また、真島さんに対してもかなり行き当たりばったりで、変な所を掘り下げます。
「真島さん、最初に好きになった落語家さんは?」と尋ねて、真島さんが、
「テレビの大正テレビ寄席とかで、初代の三平師匠です」と答えると、
「渋いですねぇー」と、いうまあくさん。三平だぞ?何が渋いのか?ベタでミーハーな好みじゃないか?
そう三三に突っ込まれる。逆に、最初に買った落語のテープが小学校5年生で目白の小さんの『うどん屋』
これには、「渋いですねぇー」とは言いません。これも三三くんから突っ込まれてましたね。
そして、そして、極めつけが、真島さんが幼い頃から落語を見に行ってて、興味があった!と言うと、
「もしかして、お父様が落語家さんだったとか?」と云うまあくさん、これには一之輔師匠が激しく突っ込みましたね。
「初耳、そんな事実があれば、ウキペされてますよ!!」と。

あと、「落語のどこに魅力を感じますか?」と訊いて、真島さんが「生で見るライブの素晴らしさです」と答えたら、
更に「生のどこが良いの?教えて?」と、更に掘り下げたのですが、これには真島さん、困っていましたね。
僕なら「一人で聴くのとは違う、客席での一体感」と答えたなぁ。映画などとの決定的な違いだと思いますし、
音楽、特にROCKのライブとの共通点のように思いました。
そうそう、落語が与える作詞・作曲への影響はありますか?みたいな質問もしました。これも難しい質問ですよね。

最後に、真島さんが好きな落語3つを訊かれて、『らくだ』『転失気』『妾馬』と答えました。
これには、意外とまともな返しだったまあくさん。そして、三人のサイン入り色紙の抽選をやり、
40分ちょっとの爆笑トーク「今夜!踊ろう」が終わりました。

 
4.文七元結/三三
なぜ、この季節にやるのか?『文七元結』を。年末に小三治師匠が『青菜』をやったのにインスパイヤされたのか?
寒い季節、木枯らしが吹き、雪がチラチラする中でやるから、情景が伝わり感動が三割増しになるのじゃないのか?
さて、良いのは、佐野槌の女将ですね。逆に、長兵衛が、私はどーも職人に見えないし、博打に狂った観が伝わらない。
本人が博打に狂わないとダメなのか?先々代の三木助や、談春のようにねぇー
あと、長兵衛親方のお上さん、この人が細川のハッピ着て泣く場面、袖から襦袢出すのは変な感じがします。
ハッピ着ているのよ?袖を使って泣けないって。

あと、毎回『文七元結』で、どの噺家がやるのでも思うのは、最初の佐野槌の番頭・藤助が来る場面、
ここでは、なぜ、細川のハッピのまんま、長兵衛は応対するのか?女房の服を剥ぎ取り、
着替えるのなら、この場面でやるべきだと思うのは、俺だけ? ここに納得感のある演出をやって欲しい。

  
次回YEBISU亭は、スペシャルバージョンで、12月5日(金) 
場所も、大きくなって、恵比寿ガーデン・ホールで開催です。