非常に評判の悪いホールです、小田原市民会館。
というのも、今時のホールとは思えない空調の弱さ!!
暖房が非常に心配でした。また、コート着たまんま落語会?

覚悟を決めて会場に入ると、Oh!! 暖かい、普通だ。
良かった、前日から暖房を入れて、この日に備えたそうです。
市馬副会長の力なのか? 花緑がゲストの時とは大違い。
さて、そんな新春初落語会だった、柳家三三独演会!!
このような内容でした。

  
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1.初天神/小太郎
独特得のフラと、天性の明るさ、天真爛漫な元気落語を展開します。
さん喬一門でも、目立つ個性で頑張り屋さん。遅い入門だから、
努力しているんだろうなぁーと思いますね。

山椒は小粒で、ぴりりと辛い

そんな芸風の小太郎くんです。この『初天神』も彼らしい、
憎たらしいけど可愛い金坊が、大活躍屋でした。

 
2.五目講釈/三三
この日は、1/4。三三くんが鈴本のトリを三が日取った後でした。
そのせいか?ややヤツレタ感じで、歩き方は一緒だけど、
更に細くなった感じがしました。でも、声はそんなに変わらない。
そして、表情もおだやかで、にこやかでした。
今年の抱負などを語りつつ、大好きなネタ、『五目講釈』が今年の1席目。
十八番ですよね、講釈大好きの三三くんが活き活きと演じました。
また、最近のネタもクスグリで入れて、今回は猪瀬直樹VS半沢直樹!!
同じ直樹でも大違いと、半沢に倍返しされる猪瀬でした。


3.掛取り/市馬
スクイーズ☆ハジキーズさんが演奏する「吾妻八景」に乗って、
実に颯爽と登場する市馬師匠!! 「待ってました!」の声が掛かる。
マクラの頭で、三三くんをヨイショする副会長。小田原の至宝とまで言いました。
ここから陰・陽の違いについてのマクラへ。これはだいたい宗教に関係するネタのマクラなので、
『蒟蒻問答』か?と、思ったら、マクラは、昔と今では年末年始の風情が違うという話題へ。
そこから、昔の経済は、掛け売りだったという話になり、そこから怒涛の『掛取り』へ。

両国屋の相撲から入って、魚屋の金公との喧嘩、そして最後はもうお約束の三橋さん登場。
哀愁列車のイントロから入るパターンからは、客席も手拍子でした。たっぷり30分歌いました。
小田原のお客さんを大満足させて、お仲入りとなりました。
 
 
4.長唄/スクイーズ☆ハジキーズ
長唄三味線の女性ユニットです。片方が小田原生まれの小田原在住。
だから、もう3年連続で、このスクイーズ☆ハジキーズさんが食いつき兼膝です。
白鳥師の『名人もう半分』では、三三くんはぴっかりさんと駆け落ちしますが、
どーも、このスクイーズ☆ハジキーズの小田原の子が怪しいと私は思います。


5.締め込み/三三
最後は、マクラで様子を探りながらこの『締め込み』で、〆ました。
泥棒の間抜けさと、八五郎とお上さんの掛け合いが、いいテンポでした。
正月の鈴本の夜トリですからねぇー 小三治を是非継いで欲しいと思います。