昨年は、兼好さんと恩田えりさんで行った欧州公演。
今年は、一之輔&ぴっかりさんの春風亭が行きました。
企画進行とそのお手伝いは、勿論、クララさんです。
このライブの様子が、Ustream中継されていたので観た人もあるのでしょう。
そうそう、この遠征にはテレ東も同行していて、この報告会の前日に、
そのドキュメントの模様が放送されました、これはもっと観た人が居るかな?
今年は、一之輔&ぴっかりさんの春風亭が行きました。
企画進行とそのお手伝いは、勿論、クララさんです。
このライブの様子が、Ustream中継されていたので観た人もあるのでしょう。
そうそう、この遠征にはテレ東も同行していて、この報告会の前日に、
そのドキュメントの模様が放送されました、これはもっと観た人が居るかな?
まずは、その欧州遠征の様子をスライドショーを観ながら、
一之輔&ぴっかりと、同行カメラマンのキッチンミノルさんの三人が、
その珍道中ぶりを、なんと!90分に渡り熱弁を篩いました。
出発の成田集合が早朝6時半。10時のフライトだったそうですが、
気合が入っているなぁーと、思いました。
お約束の集合旗が用意されていたけど、殆ど振らなかったみたいです。
12時間のフライトで、フランクフルトへ。そこからオーストリアのウイーンへ。
ここが最初の公演場所で、この様子が水樹ねこさんのブログでも紹介されています。
円形劇場みたいな会場で、不思議な空間だと思ったら、
ここでの会場は、医学生が人体解剖を見たりする教室だったとか。
そういえば、アランドロンの映画「世にも怪奇な物語」に登場する、
人体解剖の講義室と、構造が似ているように思いました。
ここで、公演した翌日、世界中で落語を研究している学者が集まって、
演者である一之輔&ぴっかりに質問をぶつける、討論会があったそうです。
「20年後の落語界は、どうなっていると思いますか?」
「落語ブームの終焉は、いつだったと思いますか?」(既に学者筋では落語ブームは終わっているらしい。)
「よく、押しの芸と引きの芸といわれますが、お客様への芸を伝えるという視点から、
演者側は、これをどう使い分けるのですか?」
「くすぐりやボケで受けるのと、突っ込み系の指摘で受けるのとではどちらを好まれますか?」
などなど、かなり真面目で、答えに二人が困るような質問が飛び出すそうです。
ここでは、日本人の留学生が美人として紹介されました。
あと、落語会の会場の近くで、モーツアルトの芝居を上演していて、
そのフライヤーを配る男性が居て、その人が伊藤克信似と紹介されて笑いをとっていました。
中世貴族の格好をしていましたが、先の中野での柳家三三くんの方が似合っておりました。
ウィーン最古のボーリング場付きのBARではしゃぐ夜を満喫しておりました。
次は、オーストリアからドナウ川を船で渡り、スロバキアへ。川沿いの家が、ハックル・ベリーの家みたいで、決意を新たにしたそうです、一之輔師匠。
毎回、日本の面積と各国を比べてくれるのですが、
先のオーストリアが九州+四国で、スロバキアは九州+長州なんだそうです。
一之輔曰く「取るに足らん広さの国です」 洒落でそう呼んでました。
スロバキアは、旧共産圏の国では、本当に美しいらしいです。
一之輔曰く「三越が沢山並んでいるような建物が多い」
ここでの話で印象的だったのは、真面目なスロバキア参事官がスピーチしたらしいが、全く笑ゼロで、咄家を呼んだんだから、貴方がたはウィーンから1時間だけど、私は家から3時間!くらい言え!と思ったらしい。
また、一之輔師匠は、スロバキア大聖堂のミサに参加して、パイプオルガンの音色に涙が出たとか。
あと、ここで言ったと思うけど、落語も空手みたいに、海外に育成機関/学校みたいなものは作らないんですか?って質問がでたそうです。
更に一行は次なる目的地、ポーランドへと移動。訪問地は、クラクフだったと思います。違ったかな?ワルシャワだったのか?
スロバキアが脱共産主義して、街の色まで変わったのに対して、そのなごりの多いポーランド。
ヴァレッサが“連帯”を率いて、少しずつ自由に変わったポーランドは、暗いイメージのようです。
一之輔師匠が、赤カブのボルシチを食べていた写真が印象的でした。ポーランドは、あと漫才の遊平・かおりのかおりさんみたいに早口なウエートレスの話が受けました。
そして、ここからドイツ・デュッセルドルフへ移動。ここがクララさんの故郷で、
更に更に、一行はベルギーへと移動したのですが、この列車で事件が起きます。
荷物をちょっと目を離したすきに、ジプシーの窃盗団に盗まれたのです。
被害者は、ぴっかりさん、パスポート・財布・クレジットカード・携帯電話・iPad・公演中の和訳の台本etc。
大切なものを集めたリュックを、盗まれてしまい、大騒ぎに…
この時、荷物を見張っていたのは、一之輔師匠だったようですが、
そんな大切な物を肌身から離した方も悪いねぇー
急遽、ケルンを出た列車を次の駅で下りて、盗難届けをドイツ鉄道警察に出す一行。
プレハブ小屋みたいな警察署ですが、中に入れたのは被害者ぴっかりさんと、
通訳のクララさんの二人で、残る一之輔以下のみなさんは外で3~4時間待ったそうです。
その間、一之輔師匠は、結構他人事で、ドイツのパトカーがカッコイイ!!と、
超お気に入りで、これをカメラでバチバチ撮影していました。(その写真も見た)
結局、パスポートなしで、ドイツからベルギーへと移動して、なんとか深夜に辿り着いて、
翌日は、予定通りのスケジュールをこなした一行。で、凄いのが、このベルギーでの公演に、
参事官とかじゃなく、ベルギー大使がご夫婦で出席していたのです。
だから、ぴっかりさんのパスポートは、たった二日で再発行ですよ。ありえない速度です。
ここで、日本語や、日本文化を勉強している学生が、
落語や小咄につて、意見を述べて議論する様子が紹介されました。
これが、なかなか面白かったです。紹介されたドイツ小咄が、
ある貧乏な男が、神様にお願いをしました。
「宝くじが、どうか当たりますように、アーメン」
翌日も「宝くじが、どうか当たりますように、アーメン」
また、翌日も「宝くじが、どうか当たりますように、アーメン」
一週間通い続けて「宝くじが、どうか当たりますように、アーメン」
更に、一ヶ月「宝くじが、どうか当たりますように、アーメン」
すると、神様が現れて「とりあえず、宝くじ、買いなさい!!」
あとは、『粗忽の釘』を一之輔師匠が演じた時に、
風呂敷が分からないので、『初天神』の団子みたいに解説して欲しいという意見と、
いや、そんな説明は必要ない、なぜなら字幕で、
「ラッピング用の布でエコに使いまわしする日本の伝統的なバックの代用品」とあるから。
この二つの意見が、結構、白熱の議論だったみたいです。
確かに、あんまり説明し過ぎると興ざめするもんだけど、
かといって、理解できないと始まらない。難しい落語の表現の部分を、
ベルギーの地で、議論されているなんて、素敵だと思いました。
ベルギーの公演を終えると、一行は、最後の地・スペインへ。この、ドイツの空港のMacのお姉チャンの話が最高に笑えましたが、文字数の都合で割愛します。
ここで、犬を現すスペイン語・“Perro”が一行の間でブームになります。
ドイツからベルギーに向かう列車で、窃盗に合った一行は、
ここスペインでは、物凄く注意深くなり、そんなに大切そうにバックを持って歩くと、
逆に狙われてしまうぞ?と、思うぐらい臆病になっていたそうです。
でも、ここスペインは、日本人好みの海の幸の料理が口に入り、
肉・肉・肉、マス?みたいなこれまでの料理から変わる事でホッとしたそうです。
10/10から10/23までの二週間で、六カ国を廻る旅。
この旅を通して、二人の芸が、さらに飛躍するものと確信いたします。
ここで、犬を現すスペイン語・“Perro”が一行の間でブームになります。
ドイツからベルギーに向かう列車で、窃盗に合った一行は、
ここスペインでは、物凄く注意深くなり、そんなに大切そうにバックを持って歩くと、
逆に狙われてしまうぞ?と、思うぐらい臆病になっていたそうです。
でも、ここスペインは、日本人好みの海の幸の料理が口に入り、
肉・肉・肉、マス?みたいなこれまでの料理から変わる事でホッとしたそうです。
10/10から10/23までの二週間で、六カ国を廻る旅。
この旅を通して、二人の芸が、さらに飛躍するものと確信いたします。
この後、ぴっかりさんが『元禄女太陽伝』、
そして、一之輔師匠が“Perro”入りの『粗忽の釘』をやり。
楽しい打上げもあり、私は、ぴっかりのサインも頂いて、大満足の会でした。
P.S. 来年は、桃月庵白酒師匠と、三遊亭天どん師匠で行くらしいです。