
年に1度、談春が鎌倉でやっている独演会です。もう四年目になります。
台風が来ている真っ最中でしたが、500席の会場は超満員!!勿論売り切れ。
デリバリー談春以外の独演会は、今年、もしかすると初めてです。
どんな演目になるのか?凄く楽しみでした、そして、この演目でした。
まずまず、期待を裏切らない談春です。
台風が来ている真っ最中でしたが、500席の会場は超満員!!勿論売り切れ。
デリバリー談春以外の独演会は、今年、もしかすると初めてです。
どんな演目になるのか?凄く楽しみでした、そして、この演目でした。
まずまず、期待を裏切らない談春です。
1.牛ほめ/春吾
前座時代には、何度も聴いた春吾の『牛ほめ』です。が、二つ目に成ると、
こうも変わるものかと思うぐらい良かったです。間に余裕があります。
客の反応を見て、詰めるところと、ゆっくり間を空けるところをちゃんと使い分けてました。
この春吾は、本当に前座時代、どうなることか?!と、思いましたが一人前に成りそうです。
そして、また、フラがあるんですよね、彼なりの!!滑稽で素晴らしいです。
是非、志らくが八代・談志を継いだら、二代・志らくに成って欲しい!!
ダブル襲名して欲しいですね、談志の七回忌くらいの時に。
前座時代には、何度も聴いた春吾の『牛ほめ』です。が、二つ目に成ると、
こうも変わるものかと思うぐらい良かったです。間に余裕があります。
客の反応を見て、詰めるところと、ゆっくり間を空けるところをちゃんと使い分けてました。
この春吾は、本当に前座時代、どうなることか?!と、思いましたが一人前に成りそうです。
そして、また、フラがあるんですよね、彼なりの!!滑稽で素晴らしいです。
是非、志らくが八代・談志を継いだら、二代・志らくに成って欲しい!!
ダブル襲名して欲しいですね、談志の七回忌くらいの時に。
2.三軒長屋・上/談春
おそらく談春が上・下に分けて『三軒長屋』を演じたのは、初めてじゃないの?
私は、二つ目時代から10回は聴いたように思いますが、通しでないのは初めてです。
国立演芸場での雀々師匠の会のゲストの時、あの時も分けずに通しだったのに!!
この日は、なんか入り難そうでした。で、マクラを20分振ってやったとの思いで、
鳶の頭の若衆が、「女将さん!ご相談があります」と、本編のセリフに入ったのです。
えっ!ここから1時間?と、俺は思いました。そしたら、頭が帰る前で切ったのです。
ちょっと、びっくりしました。でもね、ダメだったのではないのです。 特に、
おそらく談春が上・下に分けて『三軒長屋』を演じたのは、初めてじゃないの?
私は、二つ目時代から10回は聴いたように思いますが、通しでないのは初めてです。
国立演芸場での雀々師匠の会のゲストの時、あの時も分けずに通しだったのに!!
この日は、なんか入り難そうでした。で、マクラを20分振ってやったとの思いで、
鳶の頭の若衆が、「女将さん!ご相談があります」と、本編のセリフに入ったのです。
えっ!ここから1時間?と、俺は思いました。そしたら、頭が帰る前で切ったのです。
ちょっと、びっくりしました。でもね、ダメだったのではないのです。 特に、
若衆同士が喧嘩します、獅子舞の件で。この喧嘩の言い立ては、現役では談春のがピカイチです。
古今亭・金原亭の若い連中は、このネタをやらないし、立川流以外で、あんまり他を聴いてませんが、
志ん朝・談志のに比べても、遜色無い言い立てだと思います。この鎌倉も切れてました。
切れ過ぎると、客が拍手する間を与えない、そのくらいは切れましたね。
最初の獅子舞で、獅子の鼻をオッ欠くあたりまでは、笑いを誘いながらの喧嘩なのですが、
その山を下ってからのジェットコースターのような言い立ては、本当に名人芸だと思います。
これで、滑稽噺も、同じように入れられるように成ったら、彼が“圓生”でどうよ?!
と、思いますね、流派を超えて、初めて柳家の系統から“圓生”が出るのも面白いかと。
(圓丈師匠と、圓楽師匠で、圓生を探す落語会をやるそうです、そこに是非エントリーして欲しい)
さて、マクラについて、少し書きますね。
この日は、台風の話題に触れた後、いきなり、大阪の阪急ホテルの偽装事件の話題に。
ちょうど、ホテルリッツ大阪でも、同じような事件が発覚していましたが、
大阪という土壌は、確信犯的に、偽装をやっている節があるのです。
というのも、大阪(正確には兵庫県です)の尼崎競艇で売っている“たこ焼”が、10個で100円です。
どう考えても安いが、蛸は一切入っていない。同じ大きさの蒟蒻が入っています。
で、これに対して、たこ焼を売っているオバはんにクレームを付けると、
オバはんは、「アンちゃん!違うがなぁ、蛸焼きやのうて、うちのは多幸焼きやで」と言われる。
更に、食い下がると、「ほななぁ、たこ焼で蛸無しが詐欺なら、
鉄板焼は、鉄板入れんとあかんようになるで!、そんな事になったら、往生しまっせアンちゃん」と返されます。
ここから、近所付き合いのマクラを振って『三軒長屋』に入るのですが、
三軒長屋の説明と、三軒に住む住人についての解説がやっぱり長いのです。
しかも、ここで疲れるので、肝心の本編に入ってからのスイッチが入らない感じでした。
3.三軒長屋・下/談春
ここを分けると、本当に、ここダケでは笑いがありません。
オチは付ける必要があるので、「下」は抜けないのでしょうが…
次回は、是非、分けずにお願いしたいです。
4.宮戸川/談春
これは、完全にオマケでした。あの「下」では終われないと感じた談春のファンサービスです。
いつものように、霊岸島のオジさん夫婦が絶品です。爆笑を誘って会を終わる。
談春らしい終わり方になったと思います。ここは、志らくとの大きな違いだと思います。