桃月庵白酒師匠の横浜での独演会に行って来ました。
横浜にぎわい座で、年に4回やっている会です。
以前は、地下の“のげシャーレホール”でしたが、
去年でしたかね、三階の芸能ホールに昇格したのです。
一之輔、百栄と、3年から4年ぐらいで上に昇格しています。
そんな「白酒ばなし」次回は、来年1月だと思います。
横浜にぎわい座で、年に4回やっている会です。
以前は、地下の“のげシャーレホール”でしたが、
去年でしたかね、三階の芸能ホールに昇格したのです。
一之輔、百栄と、3年から4年ぐらいで上に昇格しています。
そんな「白酒ばなし」次回は、来年1月だと思います。
今回は、こんな内容でした。
1.狸札/緑太
JAL名人会に続いて前座さんは、緑太くんでした。
また、『たらちね』?と、ビクビクしましたが、出だしが「狐は七化け、狸は八化け、
狸の方が一つ多く化けるなんぞと言いますが…」 良かった!『狸』だ!と思いました。
しっかりした喋りで、ゆくりと丁寧。それなりに笑いも取ってました。良い前座さんです。
2.喧嘩長屋/白酒
この噺を、新作でトリを取る鈴本からよく掛けている白酒くんです。
一週間に二回聴いてしまったのですが、池袋とは構成が違いました。
マクラの入り方は、殆ど変わらないのですが、最初の八五郎とおミツの喧嘩がコンパクトでした。
池袋では、八五郎が二回くしゃみしたんけど、にぎわい座では1回でした。
それにしても、おミツさんのビンタの仕草は、最高に笑えます。
3.尿瓶/白酒
これも、今年よく掛けています。最初は、湯島天神の古今亭と金原亭の一門寄席、
ここで、間違ってやったんです。『肥甕(家見舞い)』とネタ出ししているのに、
白酒師匠が、うっかり間違えて『尿瓶』をやったんです。似て非なる噺ですけどね(笑)
で、甚語楼くんとの会でやり、前々回、成城の「セゾンド白酒」でもやりました。
こちらは、殆ど同じですね。最初の頃は、古道具屋が、侍に命乞いをする場面で、
「代金とその命くれてやる!」と、侍が捨てセリフで去っていくのを、
この道具屋が、『もう行ったかなぁ? こっち見てやしないか?』と様子を伺う仕草が、
今ほど丁寧で、間を取ったりしなかったんですけど、ここがいいですね。
お仲入り
4.権助提灯/右太楼
この噺は、目白の師匠がやってましたよね、意外と難しいです。
噺は単純なのですが、女同士の意地の張り合いを笑いにできるか?なんですね。
しかも、後半は、同じ事の繰り返しになるので、権助のイヤミを上手に組み立てて、
噺のテンポを早くしながら、サゲまで持っていく必要があります。
さて、この日の右太楼のはどうだったか? 5年くらい前に花緑くんのを横浜銀行の高島ホールで聴いた事があるけど、
あれよりは、かなり良くできてました。まだまだですけどね。基本は抑えている!レベルです。
柳家三三くんのを基準すると、そう思います。
5.錦の袈裟/白酒
最後は、与太郎が女郎買いに行って、えらくモテる噺でお開きでした。
かれらしいギャグと、単なるバカではないぞ!と思える与太郎が素晴らしい。
ただ、少し甚兵衛さんが混ざっている感じに演じますね。
この噺は、白酒くんでは、今年初めてでした。