怪談の季節です。現在、怪談と言えば落語界では、五街道雲助と林家正雀ではないかと思います。
その雲助師匠が、総領弟子の桃月庵白酒を連れての親子を高円寺で開催すると言うので、発売日から半月後くらい購入しました。
そして、お友達の雲助命!の、せいこさんも、タマタマ同じこの会のチケットは、既に購入済だと言うので、高円寺のノラやさんで、食事を一緒にしてから行きました。
そんな、「こわ~ぃづくしの会」と銘打った会は、こんな内容でした。


その雲助師匠が、総領弟子の桃月庵白酒を連れての親子を高円寺で開催すると言うので、発売日から半月後くらい購入しました。
そして、お友達の雲助命!の、せいこさんも、タマタマ同じこの会のチケットは、既に購入済だと言うので、高円寺のノラやさんで、食事を一緒にしてから行きました。
そんな、「こわ~ぃづくしの会」と銘打った会は、こんな内容でした。


1.手紙無筆/駒松
駒松くんは、本牧五人会の前座として『笊屋』を聴きました。
それに比べると、この日の『手紙無筆』は、前座らしくなかった。
もう少し元気のいい話が聴きたいと思います。
駒松くんは、本牧五人会の前座として『笊屋』を聴きました。
それに比べると、この日の『手紙無筆』は、前座らしくなかった。
もう少し元気のいい話が聴きたいと思います。
2.猫と金魚/白酒
マクラでは、“こわいづくし”と言うけど、恐いの定義は人それぞれ。
可哀想なのは、恐い噺を持っていない前座さん、私も恐くしないとダメですか?
と、出番前に訊いて来られたそうです。しかしね、『手紙無筆』を恐くやると、
それはそれで、シュールな恐さが生まれると、言って本当は恐い『手紙無筆』!!
みたいな感じで『手紙無筆』を語り始める白酒師匠、
「字が読めない!読めない! 恐い」と言って受けてました。
更に、やりようによっては、できる!!と、恐い『子ほめ』も披露しました。
(この前に披露した、貞水先生のもの真似も笑いました)
元々恐がりだと言う白酒師匠。幼い頃、鹿児島の田舎で育った時分からの恐がりなんだそうです。
街灯なども無く、日没すると真っ暗になる生活、窓を白い影が通ったりすると、
本当に恐かったそうです、幽霊?と思うと、近所の爺さんが徘徊していて、
また、別の意味でそれは恐かったそうです。更に、咄家になった恐かった事として、
川柳/右朝/左談次の三人が居る宴席に参加した事と言って受けてました。
確かに、三人とも酔うと最低の酒癖の悪さだと聞きますネ。右朝さんはもう亡くなったけど。
更に、恐い仕事の話として、結婚式の司会で恐い思いをした経験を語りました。
そうです、ヤクザ関係の結婚式だったそうで、ホテルも知らずに引き受けてしまい、
専属の司会者から拒否されたので、急遽ピンチヒッターで雇われた“はたご”時代の白酒くん。
打合せすらなく、出席者の名簿と進行表だけがFAXされて来たそうです。
当日行くと、明らかにそれと分かる服装の集団が列席していて、
与えられた台本通りに、ギャグの一つも入れず淡々と進行させたそうですが、
中盤を過ぎて、なんだぁ意外とデキているなぁーと思ってしまい、
つい、芸人魂を見せてしまい、ギャグを1つだけ飛ばしたんだそうです。
それも、ハゲの組長の頭をいじってギャグを飛ばしたら、
その場の空気が凍ってしまい、その組長さんが洒落の分かる人で、
なんとかその場は、騒ぎに成らずに済んだけど、その後は洒落一つ言わずに、
また、淡々と司会進行を勤めたそうです。
そんな話題から、身近に恐いがあると、白酒師匠自身、犬猫が苦手だと言う話題へ。
幼い頃、犬に噛まれ、猫に爪でひっかかれ、それがトラウマになって、嫌いなんだそうです。
雲助師匠が犬を飼っていて、その世話を前座時代に、馬石、龍玉と一緒に世話した話題へ。
犬は、賢いから家族に順列を付ける、雲助師匠→女将さん→白酒→馬石→犬→龍玉。
という序列の話から、『猫と金魚』へ。???
この噺のどこが恐ろしいのか分からないけど、普通に面白い一席でした。
3.もう半分/雲助
今晩のところは、恐いものづくしという事で、と、本当に恐い噺も1つくらいはいいだろうと言って、
この日も、十八番の『もう半分』へ。マクラも、前回、新文芸坐の時と同じでした。
雲助師匠が、照明を落とすから寝る人が居ると言っていた通り、寝てしまいました!!
もう半分の爺さんが登場して、1杯目を飲むあたりで寝てしまって、
五十両の銭を忘れた事に気づいて、慌てて引き返して来たあたりで目が覚めて、
また、爺さんが橋で殺される少し前で寝て、赤ん坊が「もう半分」と言うあたりで目覚めました。
ノラやのワインが利いたのか?恐くならずに、眠くなってしまいました。
今晩のところは、恐いものづくしという事で、と、本当に恐い噺も1つくらいはいいだろうと言って、
この日も、十八番の『もう半分』へ。マクラも、前回、新文芸坐の時と同じでした。
雲助師匠が、照明を落とすから寝る人が居ると言っていた通り、寝てしまいました!!
もう半分の爺さんが登場して、1杯目を飲むあたりで寝てしまって、
五十両の銭を忘れた事に気づいて、慌てて引き返して来たあたりで目が覚めて、
また、爺さんが橋で殺される少し前で寝て、赤ん坊が「もう半分」と言うあたりで目覚めました。
ノラやのワインが利いたのか?恐くならずに、眠くなってしまいました。
4.お菊の皿/雲助
雲助師匠で、『お菊の皿』を聴いたのは、もしかすると初めてかも?
それにしても、雲助師匠がやると、意外と可愛いお菊さんでした。
恐いというよりも、可愛いが気になった一席でした。
5.化け物使い/白酒
昼間に、風間さんのを聴いて、夜には白酒くん。
一日にトリで二回『化け物使い』を聴いたのは初めてです。
言うまでもなく、プロと素人の差を痛感する一日になりました。
何がと言うのは、あまりに差があるので…
一つ言うと、間とゆっくり・早くのスイッチの使い方です。
また、白酒くんのお化けは、最後に小三治師匠が登場しますネ。
「お前は、前置きが長い!!早く働け」と、小言を食らいます。
そうそう、マクラで柳家と古今亭の違いについて喋りました。
それと、噺の冒頭での口入屋の場面で、麻生太郎と東京電力をいじるあたりも、
実に白酒師匠らしい、毒で良かったと思います。