イメージ 1
久しぶりに来たように思って調べてみたら、1月にデリ春、
4月に文治襲名披露、そして今回と、四季に1度は来ていたのだった。
練馬は、副都心線が繋がって、少し便利になりました。
なんと言っても、大江戸線のあの地下深い乗換がありません。
そんな初めて副都心線で行って、いつものように越後蕎麦を頂いた。
夕刊フジ主催の落語会、こんな出演者で、こんな演目でした。

 

1.まんじゅうこわい!/明楽
あと10日程で二つ目なんだそうです。八月中席から二つ目。
『まんじゅうこわい!』、銀座の花どんさんで聴いて以来なので、
今月二回目の『まんじゅうこわい!』ですね。
明楽さん、普通にできてます。人物の演じ分けも。
小曲がりさん、吉好さんの三人で昇進するらしいですね。
この明楽さんは、なかなかの武勇伝を持っていて、
談志師匠が、まだ比較的元気だった4年くらい前。
私服姿の談志師匠が、浅草の寄席の楽屋に、フラッと寄った。
その時応対したのが、この明楽さんで、

「おじさん!ダメだよ、入っちゃ」

と、言って追い返そうとしたそうです。
また、三遊亭圓朝について、先輩である宮治くんに、
「兄さん!圓朝師匠は、芸協ですか?落協ですか?」
「高番は、遊三師匠より上ですか?下ですか?」
と、質問した事があるらしいです。存命だと思っているみたいですね。

まぁ、志ん朝師匠に「春團治師匠!」と、言った白鳥さんだって、
ここまで出世したんだから、こんなエピソードに負けるな!明楽さん。
 
 
2.棒鱈/宮治
マクラで自分を応援してくれるコアなファンに、必ず声を客席から掛けてくれるオジサンが居るそうです。
この日も、「戸越銀座!!」と、声が掛かりました。その戸越銀座オジサンの話をして、
そこから、この夕刊フジ落語会のPRに船橋オートへ出かけた話を振って、『棒鱈』へ。
マクラがちょっと長すぎたのもあるだろうけど、田舎侍の「利休」と、江戸っ子の「都々逸」が省略でした。
出だしの中居のオバサンをいじる部分をカットしても、せめて「都々逸」くらい一節唄えよ宮治と思いました。
この噺は、田舎侍VS粋な江戸っ子の対比なんだから、都々逸を唄わないと50点だと思います。
それでも、上手いけどね。伊達に、NHKのコンテストで優秀賞は貰ってないと思います。
 

3.結婚相談所/桃太郎
新作の落語家は長生きするが、古典派は短命だと言う桃さん。何度かこの話題のマクラを聞いているが、
今回は、それに理由の分析が続いた。なんでも、古典派は著作権料も払わずに、ネタを自分のものにする。
この行為が、天の神様や原作者の落語家に、「面白くえねぇ!!」と反感を買って、皆さん短命だったり、
ろくでもない死に方をすると、力説する桃太郎師匠。なかなか面白い節です。
そこから、『結婚相談所』へ。相変わらず、滑舌は悪いけど、ナンセンス加減が面白い。

 
4.錦の袈裟/喬太郎
ブロッサムで小満ん師匠との会で、2月に聴いている。殆ど同じ感じのマクラから入りました。
なんか、夏のネタが聴きたかった。『たがや』をやるのか?と、思った花火の話をしていたから。

 
5.トーク
桃さんが、客をいじり、喬太郎が気を使って、宮治がオロオロするという面白いトークでした。次回は、12月。柳橋師匠がゲストです。