最終日は、1日ずーーーっと、山野楽器でした。
この日は、比較的涼しく8時に29℃でしたが、それ以上上がらず。
なんと、横浜のSさんが7時半に来て並んでおりました。
また、二番目も事情通のFさん。私は3番目でした。
この日は、比較的涼しく8時に29℃でしたが、それ以上上がらず。
なんと、横浜のSさんが7時半に来て並んでおりました。
また、二番目も事情通のFさん。私は3番目でした。
ここでの雑談で、下座の太田そのさんがご結婚なさったと聞きビックリ。
前座が勤まらず、辞めたあんなのと… よく小三治さんが許したもんだ!!
と、ビックリするばかりで、男女の仲は、本当に分かりませんネ。
現実は、小説より奇なりです。
◇第一部 「兼好・萬橘二人会」

花どん 『出来心』
この前座さんは、程よく起用で元気もあり、
なかなか花緑師匠の弟子の中では良いと思います。
この「出来心」という噺は、意外と難しいですよね。
テンポが、それぞれの場面で調節が要求されるし。
この前座さんは、程よく起用で元気もあり、
なかなか花緑師匠の弟子の中では良いと思います。
この「出来心」という噺は、意外と難しいですよね。
テンポが、それぞれの場面で調節が要求されるし。
萬橘 『松竹梅』『蛙茶番』
『松竹梅』は、萬橘さんらしい一席ですね、竹さんの3年常磐津をやっている!が利きます。
一方、『蛙茶番』の方は、構成力が感じられて、考えてるなぁーと思います。
定吉が、ぬいぐるみのカエルを着たまんま、半公を呼びに行くのが面白かったです。
きつつき時代、私はカミカミで、何を言ってるのか???な咄家さんと思っていましたが、
今は、完全に聴いてみたい一人です。横浜にぎわい座での勉強会が楽しみです。
兼好 『千両みかん』『氷上滑走娘』
『千両みかん』は、大田区の寳幢院で聴いたばかりですが、兼好さんらしい丁寧な一席でした。
一方、『氷上滑走娘』は、本当に久しぶりに聴いた。二つ目だった好次郎時代の新作です。
荒川しずかが金メダルを取った頃だったように思います。
元、スケーターの老婆が、健康を取り戻す為に、スケートに再挑戦する噺です。
なにより、スケートの技を、落語の仕草で表現する兼好師匠が最高に面白いのです。
普通に滑る仕草から、カーブ、イナバウワー、トリプルアクセル、ラストのスピン!!
女性っぽい手先の美しい兼好師匠だから似合う一席だと思います。
◇第二部 「白酒・馬石兄弟会」


花どん 『饅頭怖い』
基本がしっかりしています。饅頭の違いも、割り方で分かりました。
この調子で成長して欲しいです。
基本がしっかりしています。饅頭の違いも、割り方で分かりました。
この調子で成長して欲しいです。
馬石 『締め込み』『掘の内』
『締め込み』は、職人の亭主、うんか?出刃か?うん・出刃か?の喧嘩早い八五郎。
これが、若旦那のように優しくみえるのである。何か工夫して欲しいよね。
黒門町の音源で聴く八五郎よりも、線が細いのである。だから、志ん生のようにはとうていできない。
喧嘩が、どんどんエスカレートする辺りは、役者上がりなので上手いんだけどねぇー
キャラクターができないと、どんなにお芝居が上手くても落語としては半分だと思います。
一方、二席目の『掘の内』ですが、粗忽を粗忽にみせようと急ぐのですが、
これがどーもいけません。語尾が聞き取りにくくなるのです。
そして、何よりギャグと笑いの間の取り方がダメですね。
ハイスピードなのだから、それなりに笑いを振り切って、
そこから畳み掛けるように、圓蔵師匠が圓鏡だった時代のような落語をイメージするのですが、
それには、かなり遠い『掘の内』でした。
白酒 『犬の災難』『天災』
白酒くんらいい二席で、本当に得した気分です。
志ん生の『犬の災難』を、古今亭らしく演じて、『天災』には、白酒らしいクスグリを入れる。
馬石くんを、やっつけ仕事といじるあたりも、彼らしいと思いました。
◇第三部 「笑福亭たま独演会」

独演会なのに、ゲストが2人も出て賑やかな会でした。
花どん 『真田小僧』
本当に基本に忠実です。もう少し金坊が可愛いと更に良かったと思います。
花どん 『真田小僧』
本当に基本に忠実です。もう少し金坊が可愛いと更に良かったと思います。
笑子 『堕ちた天使』
パペット落語の笑福亭鶴笑の弟子で、女性の咄家さんです。
元警察官なので、交通安全の子供ショーで腹話術をやるから、
このテクニックだけは、いっこく堂レベルの素晴らしさです。
しかし、表現力、ストーリーの構成力、説明、クスグリが、
外国生活が長かったせいもあり、日本人感覚ではないのです。
笑える部分もあるので、技を上手く使えるようになれば、
寄席で人気者になれるはずです。
圓丈 『夢一夜』
この噺は、最初はエキセントリックで面白いのです。
末期ガンで余命の少ない主人公の破天荒ぶりで笑えます。
ただ、羽田空港に着いたあたりから、同じような展開に飽きが来てしまいます。
上手く切って、すっきり終われるようにしたらいいのにと、毎回思う一席です。
たま 『鴻池の茶碗』『永遠に美しく』
『鴻池の茶碗』は、所謂、古典落語のその後もの。『はてなの茶碗』の後日談です。
一方、『永遠に美しく』は、たまさんらしい一席です。アクションが素晴らしい。
これは、観ないと言葉では語り尽くせません。