二日目は、この馬桜独演会だけ山野楽器・銀座本店で会を観て、
この後は、鈴本演芸場で喬太郎がトリを取る、R-18指定落語会へ行く。
まずは、年に二回、山野楽器で開催される馬桜師匠の独演会、
去年は、中村福助さんが落語『厩火事』をやるってんで、超満員でした。
今年は入りを心配しましたが、コアな馬桜マニアが100人くらい入ったので、
ほぼ満席状態で、今年も盛況な会になりました。
そして、演じられた演目は、下記のような内容でした。

・あなごのから抜け … 古今亭きょう介

・たち切り線香   … 鈴々舎馬桜

お仲入り

・付け馬      … 鈴々舎馬桜


1.あなごのから抜け/きょう介
小咄をいくつか出して、短い落語で〆。簡単にみえて難しいと思うのですが、
これだけできれば、前座を卒業していいレベルにあると思います。
途中、廃業しての出戻りなので、ハンデはあると思いますが頑張って欲しいです。
 

2.たち切り線香/馬桜
“こ糸”と言うと、「お祭り佐七」に登場する艶っぽい芸者を連想するとかで、
あえて、馬桜師匠は、「小雪」で演じておられましたが、「小雪」と聞くと、
松山ケンジ夫人で、ハイボールの小雪をイメージしてしまい、もっと違うような感じがしました。
また、その小雪の亡霊が弾く三味線が、一中節の「髪治」というのも、師匠らしい演出です。
お手本が米朝師匠で、生前・吉朝師から、移してもらったネタだそうでした。
マクラや説明、全部入れて約1時間でしたね、長く感じました。
よく言うとまったりしているのですが、間延びと感じる部分もあり、
どーも『たちきり』は苦手です。


3.付き馬/馬桜
芸者&幇間を上げてパット騒ぐ場面が、ちゃんと在るのが馬桜師匠らしかったです。
幇間が物まねをやるのです、芝居の。歌右衛門、団十郎、そして、玉三郎。
ほとんど、馬桜師匠の趣味というか、楽しみですね。
成駒屋!  成田屋!  大和屋! の掛け声を誰か掛けるか?と思いましたが、
会場からは掛からず、本人が最後に大和屋!と、自身で掛けておりました。、