かねてから噂通りで、ル テアトル銀座が取り壊しになります。
よって、この場所での「讀賣GINZA落語会」は最終回でした。
その最終回に相応しく、大トリに志の輔が登場。
ちなみに、1回目は、12年前の2000年、小朝プロデュースの会で、
正蔵(こぶ平)、米團治(小米朝)、花緑、木久蔵(木久男)が出演。
二世、三世の落語会だったそうです、私はその頃は行ってない。

さて、ラストのメンバーと演目は、こんな感じでした。
  
  
・鉄砲勇助 … 笑福亭笑助

・熊の皮  … 三遊亭遊雀

・試し酒  … 林家たい平

仲入り

・足上がり … 桂米團治

・徂徠豆腐 … 立川志の輔


1.鉄砲勇助/笑助
鶴瓶の弟子・笑瓶師匠の弟子です。
大師匠、師匠は、あまり落語をしない一門にあって、
銀瓶くんなんかに可愛がられて落語に取り組んでおります。
凄く緊張していて、この日は持ち時間ではサゲまで行きませんでした。
実力の半分ぐらいの一席でした。
 

2.熊の皮/遊雀
普通に三太楼時代の話ができるようになった遊雀くん。
この日は、前座修行を共に行ったたい平兄さんとの思い出を語り、
女房ちかの尻に敷かれた、たい平兄さんの家みたいな噺をと、云って、
十八番の『熊の皮』へ。 安心して笑える遊雀らくご炸裂でした。


3.試し酒/たい平
ちょっと急ぎすぎというのか、早いテンポの『試し酒』でした。
目白の師匠みたいには、なかなかできませんネ。
まぁ、たい平と目白の師匠を比べちゃ失礼だけど…

 
4.足上がり/米團治
得意の芝居噺でした。父米朝のようにはんなりできたら言うことないのですが、
それでも、かなり良くなってますね、稽古しているのが分かります。
アホぼんだった、小米朝時代からは、一皮だけ剥けております。


5.徂徠豆腐/志の輔
去年も夏に横浜にぎわい座で聴いた『徂徠豆腐』
大阪フェスティバルホールの杮落しも、この『徂徠豆腐』だったみたいです。
大阪でサラっているんで、去年のにぎわい座よりははるかに良かったですね。
豆腐屋さん夫婦の機微が、噺全体のイメージをまろやかにしています。
ただ、1点、気になったのが、松の廊下での刃傷、これを3月24日と言いました。
俺にはそう聞こえました、これは3月14日です。ホワイトデーなんです。
喬太郎を聴く私には、間違いがすぐに分かりました。