イメージ 1
京浜急行の六郷土手と雑色のちょうど中間くらいにあるお寺:宝幢院。
ここで、年に3回程度開催されている落語会です。
これまでは、「たから寄席」という名前で、19回続いていましたが、
今回から字が「宝寄せ」に変わりました。 なぜだ?と思ったら、
主催者である住職さんの弁によると、同じ名前の老舗の会が他にあり、
そこから文句が出るという噂があり、クレームを付けられる前に、
字を変えて対応したそうです。「お寺といえどもコンプライアンスが求められる時代です」
と、住職さんは言っておりました。

  
  
 

・寄合酒 … 立川笑二

・イラッサリマケ … 立川談笑

・千両みかん … 三遊亭兼好

仲入り

・近日息子 … 三遊亭兼好

・改「子別れ」 … 立川談笑

  
  
 
 
1.寄合酒/立川笑二
元気のいい前座さんで、ハキハキしていて気持ちがいいです。
兄弟子や師匠とは少し違うタイプに思えます。
この日の『寄合酒』も、元気一杯でした。


2.イラッサリマケー/立川談笑
京急の電車が、談笑師の息子は大好きなんだそうです。
だから、金沢文庫まで車両の連結場面を見る為だけに行くそうです。
朝8時半に行かないと連結は見られないそうです。
そんな鉄道オタク予備軍の息子さんの話から、30年ぶりの同窓会の話へ。
この話は、以前、違う会で聞いていました。
更に、故郷の亀戸で落語会を開いてもらって、地元の天神様を祭る神社をいじったら…
謝罪要求されたそうです、でも、勿論、談笑は謝罪に応じません。
なぜなら、そんな地元の神社ごときに謝ったら、右翼も左翼も学会も外国人にも、
全てのいじった奴等に謝罪する事になるから、絶対に応じないと言い切ってました。
そして創作居酒屋の悪口を言って、いつもように『イラッサリマケー』へ。
何度聞いても、同じギャグで笑わされます。談笑らしい一席でした。


3.千両みかん/三遊亭兼好
「さて、普通の落語の時間です」と言って、マクラも対して振らず『千両みかん』へ。
随所に、兼好さんらしい“すかす”感じの変化球が用意されています。
番頭さんが、苦労してみかん問屋に辿り着くまでが、本当に笑えます。
『千両みかん』って、こんなに可笑しい噺だったのか?!と思いますネ。
そして、旦那様と若旦那に比べると、やっぱり番頭さんは普通ですよ。
そこから、あのみかん3房持って、番頭さんは国に帰ります。


4.近日息子/三遊亭兼好
これまた、兼好さんらしい『近日息子』でした。
寄席で何回も聴いている噺ですが、こんなに面白い『近日息子』はありません。
15分くらいの噺ですが、本とに笑い通しでした。言い間違えを直す二人の会話が最高です。

  
5.改「子別れ」/立川談笑
今年は、『子別れ』もよく聴く噺になりそうです。
この談笑の改作『子別れ』は、一度聴いています。確か、濱永さんの会だったと思います。
その時は、あまり感じなかったのですが、今回のは泣かせに掛かる感じがちょっと気になりました。
談笑って、五代目の圓楽さんのように、泣いてましたっけ? 目を真っ赤にして泣きながら、
親子の情愛を語る談笑、どうも苦手です。ちょっと冷めて引いている自分が居ました。
そこまでしなくても… 好みの問題だとは思いますが、私は苦手です。