今年も始まりまりました、馬桜師匠のGWの会。
今年で19年続いているそうで、20回目の来年は、更に盛大になるのか?
この日は、まず、一部・團十郎丈を偲んで『中村仲蔵』と『あたま山』
そして、二部は、勘三郎丈を偲んで『髪結新三』の「白子屋政談」を口演しました。
(團十郎丈を偲んでは、時間を間違えて聞けず!!)
今年で19年続いているそうで、20回目の来年は、更に盛大になるのか?
この日は、まず、一部・團十郎丈を偲んで『中村仲蔵』と『あたま山』
そして、二部は、勘三郎丈を偲んで『髪結新三』の「白子屋政談」を口演しました。
(團十郎丈を偲んでは、時間を間違えて聞けず!!)
1.つる/古今亭ちよりん
この会の開口一番は、菊千代師匠の弟子;ちよりんちゃんが勤めました。
このちよりんちゃん、以前、白鳥さんの会で新作を1回聴いたことがありましたが、
これが二回目でした。その一回目から2年くらい経っていましたが、成長してました。
かなり上手くなっています、『つる』なんて退屈な噺を、
ちゃんと聴かせられるだけの芸になっています。
2.髪結新三(白子屋政談 上・下)/鈴々舎馬桜
マクラでは、初めて勘三郎と「松葉家」で芸妓・舞妓を上げて遊んだ話でした。
まだ、勘三郎が勘九郎だった頃ですね、その日は勘九郎が南座の舞台をハネて、
次の公演が新橋演舞場の娘道成寺なので、東京から踊りの師匠を呼んで稽古している。
だから、その稽古が終わってから勘九郎は、遅れて来たんだそうです。
勘九郎が到着すると、彼の祖父:六代目菊五郎の勘平が素晴らしかったという話になり、
よいしょじゃないけど、場盛り上がっている所に、当時御年81才の芸者さんが遅れて来て、
この話を聞いて一蹴したそうです、「六代目の勘平なんてダメよ、誰が何と言おうと15代目」と。
15代目、そうです、15代目の市村羽左衛門ですね。私は写真でしか拝見していませんが、
目力が半端じゃないです、また、洋装で正装した姿が美しいでしょう。タキシードが似合う役者。
流石に、勘九郎がややシュンとなって席を立つと、
その芸者さんが「あの子の為よ、誰か面と向かって言わないと」と云ったそうです。
いいですね、粋な芸者さんです。
ただ、このお姉さんが髪結新三は、技巧派の六代目が良かったと云ったそうです。
そんなマクラから、普通4回に分ける髪結新三(白子屋政談)を2回でやりきりました。
また、この話は、歌丸師匠も三三くんもやりますが、
前半の新三が白子屋の女房・お熊を拐かすとこまでですよね。
しかし、馬桜師匠は、源七親分が髪結新三を殺して、最後は御用になる大岡政談の起こりまで演じました。
そして、大田その師匠の三味線で、芝居に出てくる場面を演じてみせる馬桜師匠。
本人が好きなので、たっぷり演じてみせました。貴重な一席でした。