今日のニュースで、なんと言ってもエポックだったのは、
日本がサッカーでヨルダンに負けた事よりも、
銀座のパレードと、あの“ホリエモン”が仮釈放された事だろう。
ニッポン放送株の時に、もし「仕事人」が存在したら?
フジ・サンケイグループは、仕事人を使って、
ホリエモンを暗殺したのか???

そんな訳で(どんな訳で?) 今回は、必殺シリーズを少し考える。

まず、テレ朝が必殺シリーズを始めた頃。
私は、小学校5年生でした。この時、私は必殺ではなく、
同じ時間帯の同じく時代劇、CXの「木枯らし紋次郎」を見ていました。
ですから、必殺シリーズの最初の作品「必殺仕掛人」と二作目の「必殺仕置人」
この二作は殆ど見ていないのです。毎週、紋次郎でした。

それが第三作目、「助け人走る」から観るようになったのです。
理由は、大してないのですが、紋次郎へのマンネリからですね。
「月影兵庫・花山大吉」「遠山の金さん」「水戸黄門」「大岡越前」といった、
決まり切った勧善懲悪の時代劇にマンネリを感じていた時に登場した、
奇才・市川昆の描く紋次郎が新鮮で観るように成ったのに、
今度は、その紋次郎がマンネリに感じるように成っていました。

この「助け人走る」は、先の仕掛け人、仕置き人からは、
かなり演出方法や、ドラマの骨格が違っています。
この違いは、後で知ったのですが、川崎で起きた事件が元で、
それは、必殺仕置人殺人事件と呼ばれる殺人事件でした。
これは、必殺仕置人を見て興奮した男が、夜這いを掛けて、
掛けた女性がこれを拒んだ事に腹を立てて、起きた殺人事件で、
テレ朝は、社会から強いバッシングを受けた結果、
仕掛け人・仕置人と来た路線を踏襲できなくなりました。

そこで当時の世相を反映して誕生した新商売;何でも屋に目を付けて、
江戸時代の何でも屋という設定にして、新しいシリーズをスタートしました。
ここでタイトルも、“必殺”という冠を一時おろして、「助け人走る」としています。
次作「暗闇仕留人」でも、内容的には仕掛け人、仕置き人に近いものに戻りますが、
まだ、“必殺”の冠は使わず、第五作「必殺必中仕事屋稼業」でようやく“必殺”が付きます。
つまり38年間続いた必殺シリーズで、必殺の冠が付かなかったのは、
この「助け人走る」と「暗闇仕留人」の二作だけなのです。

最後に、その「助け人走る」で、いまだに気に成っているのが、
この物語に登場する“平内さん”という、武家くずれの坊主頭の男、
水戸黄門の風車の弥七を演じていた中谷一郎さんが演じておりました。
この人物の殺しの技が、キセルに仕込んだ針というか釘というのか?
キセルの吸い口を外すと、そこに突起状の武器が仕込まれていて、
これで仕掛ける相手の首の後ろ側を刺して殺すのです。

落語の「穴」みたいで恐縮ですが、このキセルの仕込み針(釘?)
この平内さんは、無類のタバコ好きで、万度タバコをプカプカやっているのです。
それなのに、こんな仕込み針がヤニで詰まらないものなのか?
又、こんな所に武器を仕込んでおいて、ラオ屋に見付けられないのか?
もっと言うと、コヨリで掃除できないだろう?!と、思う私です。

P.S. 銀座のパレード見たかったけど、仕事で見られません。