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年に3回開催される“ちがさき寄席”毎年、1回は足を運んでいます。
今年は、雲助師匠がメインで、脇を市馬と花緑が固めて、
色物が北見伸先生の弟子で、マジック魔女軍団の「プチ★レディー」でした。

◇プチ★レディー
http://witch-magic.com/puchi.html

タイトルは、~弥生三月、本流江戸落語の会~
そんなメンバーでの寄席形式の会、1,500人収容の大ホールがほぼ満席。
こんな内容で開催されました。

 
1.初天神/古今亭半輔
半輔くんも、十分二つ目の実力が付いていると思います。
この日も元気に10分の持ち時間、開口一番を勤めました。
10分なんで、団子だけでしたけど、良かったぞ!半輔くん。

2.長短/柳家花緑
ちがさき寄席は、もう何度も出ている花緑です。
マクラでは、花粉、黄砂、PM2.5など色んなものが降っていますと言って、
突然暖かくなったと、陽気の話から入る花緑でした。
子供は面白い!って話をして、学校寄席に行った話を始める花緑。
何度か聞いている彼の定番のマクラですね、結構、受けていました。
そこから、話を先代の柳家小さんに。彼の祖父ですね。
一緒に住んでいた頃の思い出話、落語みたいな日常だったと。
そこから、『長短』へ。
六代小さんもやりますが、花緑さんもやりますね、このネタ。
談志師匠は、よく目白の小さんの『長短』の長さん、
あれは、気が長いんじゃなくて、単にスローモーションな人だ!
と、言ってましたねぇー そして、小さん師匠の『長短』と言えば、
あの饅頭を長さんが食べる場面の仕草が、最高でした。
花緑くんも、おじいちゃんと同じように演じましたが、
なぜか、「そんなに長く口の中でクチャクチャやると、糞になる!!」
このセリフを言いませんでした、これは必ず言って欲しかった。
 
3.片棒/柳亭市馬
マクラは、花緑のおじいちゃんの思い出を受けつつ、
目白の小さん師匠の話から市馬師匠も入りました。
永谷園のCMの話題から入って、師匠から言われた事、
必ず陽気に高座を勤めなさい!!と云って、
落語の世界には、3ボウというのが在って…
今日は、ケチんボウの噺を、と、『片棒』のマクラへ。
ケチの呼び名、6日知らずについての説明をして、
金槌を向かいの家から借りる小咄と、鰻屋の臭いで飯を食う小咄。
この2つを振ってから、『片棒』へ入りました。

フルバージョンでした、木遣りとお祭マンボが聴けて、
本当に幸せでした。何時聴いても何度聴いてもいいです。
安心して聴けます、笑えます、市馬師匠の『片棒』
 

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4.奇術 / プチ★レディー
喋りが上手くなりました!芸協所属、北見伸先生の魔女軍団です。
マジック・ジェミーさんが姉貴分、山上兄弟の妹分なのです。
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山上兄弟の“てじな〜にゃ”に対抗して、“マジな〜にゃ”を流行らせようとしていますが、
これは、おもっきしパクリだと思います。可愛いから許されているのか?
とはいえ、もうデビューから10年目の彼女たちですからね。
可愛さだけではダメで、マジックの技を、もっともっと磨いて欲しい。


5.子別れ・下 / 五街道雲助
飲む・打つ・買うの三道楽のマクラを振って、上・中はあらすじを語って『子別れ』へ。
雲助師匠では初めて聴きました。龍玉くんが真打披露でやったのは聴いたけど、
師匠で聴くのは初めてでしたネ。悪くはないのですが、亀ちゃんがあんまり可愛くないのです。
これは、雲助口調と子供というのが、どーもなじみません。
それでも、鰻屋あたりからは、可愛さが出てきました。(慣れたからかな?)

まずまず、楽しく満足の「ちがさき寄席」でした。
次回は、7月に文珍師匠の独演会をやるようです。