志木にある居酒屋「たびと」で開催されている落語会です。
開業2年が経過して、三年目に突入した新しいお店です。
この日も馬桜師匠のファンと、このお店のファンが集まって、
超満員の状態でした。そしてこの日の演目は『百年目』
開業2年が経過して、三年目に突入した新しいお店です。
この日も馬桜師匠のファンと、このお店のファンが集まって、
超満員の状態でした。そしてこの日の演目は『百年目』
マクラでは、つい先日終わったばかりの夕張映画祭の話。
馬桜師匠は、4年前からボランティアで参加していらして、
映画祭のイベントで落語会をやっています。
映画大好きの師匠が、夕張再生に尽力している市長の男気に惚れて、
それで参加するようになったようですね。
夕張の若い市長は凄いですよ、自分の報酬が手取りで5万円ですよ。
当然、5万円では食べていけないので、奥様がパートで働いているそうです。
市長の嫁が、パートで働く夕張市。破綻すると、そうなるんですね。
日本中でも、市長の嫁がパートで働いているのは、ここだけだと思います。
さらに、鈴木福くんの話に。彼はまだ小学生なので、
イベントに参加しても、7時30分までしか居られないんですよね。
労働基準法で厳しく管理されているので。 仕方ない。
だから、打ち上げ会場でも、7時20分過ぎると、
「鈴木福くん、お帰りの時間です」とアナウンスされて、
映画関係者は、みなさんでお見送りなんだと。流石、スターですね。
そんなマクラから昔の商家の奉公制度について説明して、
旦那と番頭の関係、10年は年季奉公でタダ働きだったこと。
しかも、薮入り以外の休みは無く、11年目はお礼奉公と言って、
丁稚から手代には成るものの、ここでもタダ働きを強いられた。
そんな時代のお噺ですと言って、『百年目』へ
風邪で声が出にくいなか、タップリ1時間喋られた馬桜師匠。
旦那さんの貫目と、番頭さんのそれを上手に表現されていて、
栴檀とナンエン草のところで、ナンエン草を取ると枯れる話が後になったり、
向島の舟遊びの場面で、“竿から艪に代わる”がテレコになったりはありましたが、
そんなのは、小さきことで、米朝師風の“はんなり”した百年目でした。
馬桜師匠の高座の後、毎度お楽しみのお酒タイムです。
本マグロの刺身と〆鯖、更にほやの三升漬を肴に
冷で出羽桜を頂きました。至福の時でした。
また、いつもそうなのですが、たびとの手打ち蕎麦が美味い!!
次回は、6月9日(日)です。
P.S. コロナ禍で、どうしているのか?気になる居酒屋さんです。