1月1ヶ月興行になって8年目、暮れにやっていた頃から数えると17回目だそうです。
続いてますよね。体力勝負って部分もあるでしょう。本当に頭が下がります。
そして、志の輔だから成立する興行です。小三治師匠だと体力が続かないし、
落語協会の会長しながらは、許されないでしょうね。
また、談春だと飽きて1週間で、ネタを変えてしまうかもしれません。
最後に、チケット完売の可能性で言うと、喬太郎になるかと思いますが、
喬太郎は、体力も、飽きも、両方不安ですよねぇー やっぱり志の輔でないと!!
続いてますよね。体力勝負って部分もあるでしょう。本当に頭が下がります。
そして、志の輔だから成立する興行です。小三治師匠だと体力が続かないし、
落語協会の会長しながらは、許されないでしょうね。
また、談春だと飽きて1週間で、ネタを変えてしまうかもしれません。
最後に、チケット完売の可能性で言うと、喬太郎になるかと思いますが、
喬太郎は、体力も、飽きも、両方不安ですよねぇー やっぱり志の輔でないと!!
そんな志の輔の渋谷PARCO劇場2013 ご存知かと思いますが、こんな内容です。

1.親の顔
マクラは、年々、1年が短く感じるって話をしました。
楽しいこと嬉しいことが多くて、1年がアッという間なら分かるけど、
嫌な事、つらい事、悲しい事の方が多いのに、1年が早いのはなぜなのか?
そんな短かった去年1年を振り返って・・・
マクラは、年々、1年が短く感じるって話をしました。
楽しいこと嬉しいことが多くて、1年がアッという間なら分かるけど、
嫌な事、つらい事、悲しい事の方が多いのに、1年が早いのはなぜなのか?
そんな短かった去年1年を振り返って・・・
ここから、横浜にぎわい座のカウントダウン寄席で聞いた、
阿川佐和子さんの著書「聞く力」についてから入りました。
2012年唯一のミリオンセラー本らしいですね。
阿川さんがインタビュー、対談を通して、如何に聞き上手になったか?
その秘訣が書かれている本なんだそうです。
志の輔が言うには、対談・インタビューが自分がこんな事を聞いてやろう?
と、思う質問ばかりを相手にぶつけてはダメだと阿川さんは書いているそうです。
それよりも、相手が話したい事を聞いて、相手をのせて喋らせる。
そうしないと、面白い対談、いいインタビューは取れないそうです。
ここから、どんどん少子化が進む話を振って、こんな小咄を一つ。
渋谷のある喫茶店での会話
A「すまん、すまん、遅くなって」
B「遅くなってじゃないよ、15分も遅刻じゃないか、何してたんだ」
A「いや、渋谷駅には10分前に着いてたんだ、あんなもん見なけりゃ遅刻なんてしないさぁ。」
B「何?あんなもんて、もったぶらずに教えろよ」
A「別に、もったい付けるつもりはないけど、見たんだよ」
B「だから、何を?」
A「小学生」
B「エッ!小学生って、子供?子供?子供?なぜ、俺にも知らせなんいんだよ」
A「知らせるもなにも、あまりに興奮してつけてたよ、だから15分遅れたの」
そんな少子化の話題から学校の話を経て、『親の顔』へ
これは別にいつもの『親の顔』です。何度聴いても同じところで笑いますネ。
志の輔らくごの代表作です。『みどりの窓口』『バスストップ』『買い物ぶぎ』などと同じく、
志の輔らしい視点の作品です。
2.質屋暦
明治5年。日本政府が突然、来年から太陽暦を採用しますと言い出した史実を元に、
これまた、志の輔らしい視点で、当時の庶民の混乱ぶりをネタに作られた作品です。
新作落語なので、あえて筋やオチは書きません。よくできているし、
年末11月の初旬に、今年は12月3日で終わって、12月4日を来年の元旦にします。
そんな事を突然政府が言い出しても許された時代って、面白いと感じます。
3.百年目
これは、ここ2年くらいなぜ春やらないのか?と思っていたら、
ここPARCOでやる為に、暫くやらなかったのかな?と思いました。
『百年目』
私が聴いた1/26版では、1時間10分掛かりましたが、
そんなに長いとは感じませんでしたね。50分くらいに思えた。
でも、長いのは長いですね。まぁ、米朝師匠も50分くらい掛けてました。
この噺は、番頭さんと旦那さん。この立場の違いを貫目で見せる。
貫禄・風格の差を、聴いている側に伝える技量が求められます。
だから、そこに力点を置きすぎると、笑いにあんまりならない。
真面目にやればやるだけつまらない噺に陥る危険があります。
しかし、
志の輔は、なかなか巧みです。番頭さんが旦那様と出会う向島の土手!!
この後、ことある毎に、番頭の口から「土手に上がらなければ…」が絶えず出ます。
また、以前には無かった、幇間の一八が番頭さんを呼ぶ時の声が、
クラシックのテノール歌手みたいな声になっているのは笑いました。
相変わらずいいのは、旦那様が「米のメシがてっぺんに上がるとか貴様の事だ!!」
というセリフを吐く場面での、定吉です。可愛くてアレをやるから笑いになるんですよね。
この後の旦那が茶を入れる仕草も、以前よりディテールがリアルで良かった。
池坊に入門したのか?と思う感じでした。
勿論、「栴檀」・「難延草(なんえんそう)」の場面は、会場が水を打ったように、
“しーん”が聞こえるように静かになりました。静と動が上手く演じられておりました。
木戸銭が安いと思える瞬間です。また、来年も来るぞPARCOにと。
P.S. せいこさんが行かれたレストラン街に、割引を餌に誘導してましたね劇場。