2012年は、落語をタップリ聴きました。893席も。
惜しかったですね、あと7席聴いていると900席でした。
一之輔の788席より、100席以上多く聴いていました。
そして、落語会はなんと!218回行っておりました。
60%近いのには、驚きですね。会社とあんまり変わらないぜ!!

さて、その聴いた898席の中身を、振り返ってみましょうね。

5席以上聴いた根多が、30席もありました。
結構、びっくりします。そして、こんな根多を5回も?
みたいな根多が結構あるのです。

  
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【演目分析】
1位は、同回数で金明竹と子ほめでした
このところ1位だった“だらちね”が3位
上位ベスト3は、だいたい同じです。前座さんの定番根多

2012年の特徴といえるのが『井戸の茶碗』を12回聴いて4位であること
若い二つ目の会に行くので、彼らが持ち根多に選びそうな演目が、
割と上位に来る傾向にあるのかもしれません。

『抜け雀』『竹の水仙』『厩火事』『宮戸川』『死神』
このあたりの根多は、そいう理由で聴く回数が増えていると思われます

一方、五回以上も聴いたの?な根多には、
『笠碁』『夢金』『猫の災難』『天災』ですね

 

  
  
  
  
【忘れられない噺たち】
・肥辰一代記/三遊亭圓丈
まぁ、最近本当にひどい高座が多い師匠ですが、1月の日本橋亭のは良かったです

こいう高座を増やして欲しいけど、3割にも満たないヒットが師匠の魅力でもある

・雪とん/柳家小満ん
ブロッサムでの喬太郎との会で聴きました。痺れましたね。黒門町魂を感じる一席です
・富久/柳家小満ん
粋です。これを聴くと談志の弟子や一之輔のでは、まだまだ!と思ってしまいます
江戸の風が“師走を駆け抜ける”感じです。

・七段目/桂吉坊
あんまり好きじゃない『七段目』なのに、恩田えり師匠との息も最高でした
嫌味を感じない『七段目』もあるんですね、勉強になりました

・お初徳兵衛浮名桟橋/五街道雲助
朝日名人会での一席、これがトリでも良かった。夏の大川が目に浮かびました
若い噺家は、船徳をやる前に、これを勉強して欲しいです

・天国のチャンピオン~たま屋~/立川志らく
力が抜けていて良かったです。こいう志らく大好きです
新作なのに「江戸のかほり」がする一席です

・忠臣蔵のすべて ~ 中村仲蔵/立川志の輔
エンターテインメントの真髄ですね。文句ありません
ACTシアターという空間を上手く利用した演出に大満足でした
ただ、落語なのか?と言われると、うぅーんですけどね

・阿武松/三遊亭歌奴
横浜にぎわい座での、百栄師匠のゲストの会でした
この歌奴さんの落語を、2013年は数聴こうと思います

・野ざらし 柳家小三治
マクラで弟子の三之助の『道灌』について触れて、
五代目の話をした後に、『野ざらし』を聴かせました
テンポと間です。力が抜けてて笑わせる。プロフェッショナルです

・大阪屋花鳥(嶋鵆沖白浪)/むらし家今松
2012年の私のBEST 1がこの今松師匠の『大阪屋花鳥』です
おトラ、花鳥目線で、あくまでもここから展開される“嶋鵆沖白浪”
物語に引きこまれ方が半端じゃなかった!!
2013年は、4月に国立で独演会されるそうなので、
これにも是非、行きたいと思っております

- 番外 -
・朧夜の底/柳家三三
北村薫作品を柳家三三が語るのですが、落語ではないけど、
三三の良さが十二分に発揮されます。続けて欲しい企画です