春風亭一之輔の独演会に、27日・28日、そして31日と三回行った。
場所は、それぞれ横浜・人形町・下北沢である。
場所は、それぞれ横浜・人形町・下北沢である。
それぞれの演目は、こんな感じだった。
・2012.12.27 ハマのすえん
【横浜にぎわい座・のげシャーレ】
【横浜にぎわい座・のげシャーレ】
◇オープニングトーク
横浜にぎわい座でのカウントダウン寄席の話になりました。
客席から「志の輔の落語が伸びてカウントダウンに成らなかった!!」
そんなエピソードが紹介された。すると、一之輔が、
「落語が、ムダに長いから?」は、受けていました。
この後、東京の寄席の正月風景を語る一之輔、
鈴本は、1時間に10人から8人も出すから咄家が漫談しかせん!!
と、最近では、6人にして落語をしなさい!!と言うけど…
10分落語が10数本も続くのは、いかがなものか?
また、翌日も喋りましたが、浅草の呼び込み。
「入れます!」「入れます!」と、社長・会長までもが呼び込み。
そして、入った客が「観えねぇーじゃねぇーか」と怒ると、
「見えるとは言ってません、入れると…」と、言う。
更に、客が「お前じゃ話にならないから、責任者を呼べ!!」と言うと、
会長自らが、「責任者は、今、おりません!!」と答えるそうです。
◆牛ほめ/一力
この噺の滑稽さが出ませんね。
滑稽噺も、まじめにやりすぎるのか?
どうも、間が笑いになりません。
◇徳ちゃんからの五人廻し/一之輔
この二席を続けるパターン、これは五月に濱永さんの会と同じでした。
いいですね、芋をかじって出て来る女郎!! 最高に笑います。
廓噺は、やり手が少ないので、2013年も挑戦し続けて欲しい。
◆薮入り/一之輔
11月の内幸町ホールでの真一文字の会と同じ演目でした。
熊五郎とお母さんは、なかなか良いのですが…
奉公に出された息子のキャラが、難しいですね。
思春期世代の子供を演じることになるのでねぇー
・2012.12.28 真一文字の会
【人形町 社会教育会館】
【人形町 社会教育会館】
◇加賀の千代/一之輔
マクラは、真一文字の会は内幸町ホールでいつもはやっているから入って、
この日の会場:人形町の社会教育会館が“トリノコ”屏風を買った話へ。
そこから正月の寄席の話になり、是非、初席に来て下さいと宣伝したかと思ったら、
「地球ってのは、なかなか滅亡しませんねぇー」と、マヤの予言がハズレた話へ。
「最期の一席になるかなぁーと思って、全身全霊でやって損した」と笑わせる一之輔。
真顔で「滅亡に注意して下さい!!」と言っている学者の後ろに、
来年のカレンダーがありましたは、なかなかいいセンスの笑いでした。
そこから、『加賀の千代』へ。年末のネタですけどね、そんなにやらなくても…
◆星野屋/小辰
二つ目になって2回目の小辰くんでした。
この時は、前回の国立よりゆとりがありました。
マクラで、大学の先輩である一之輔に世話になった話を振り、
一緒の会に出るのが夢だったと言って、『星野屋』へ。
二つ目になると、色んな噺をやりたいと思いますが、
こいうちょっと変わった噺も、その一つですね。
そして、やって自分のモノになるのか?やってみて止めるか?
マクラで、大学の先輩である一之輔に世話になった話を振り、
一緒の会に出るのが夢だったと言って、『星野屋』へ。
二つ目になると、色んな噺をやりたいと思いますが、
こいうちょっと変わった噺も、その一つですね。
そして、やって自分のモノになるのか?やってみて止めるか?
小辰くんの『星野屋』は、前者だと思います。
扇辰さんのいい所を受け継いでますね。
お花がなかなか良かったです。
流石、入船亭です、女性を演じるのが上手い。
◇ふぐ鍋/一之輔
美味そうに飲み食いする一之輔でした。
美味そうに飲み食いする一之輔でした。
◆鼠穴/一之輔
この日のネタ卸しは、この『鼠穴』でした。
全体として、固かったですねぇー
まずまずでしたが、泣くまでには至らずです。
・2012.12.31 下北のすえん
【下北沢 シアター711】
【下北沢 シアター711】
超満員でした。もう身動きできない会場でした。
この2012年で年末の大晦日は、4回目なんだそうです。
通算の下北の会は、これで8回目ですと言っておりました。
この2012年で年末の大晦日は、4回目なんだそうです。
通算の下北の会は、これで8回目ですと言っておりました。
◇オープニングトーク/一之輔
大掃除はお済ですか?換気扇は綺麗ですか?よりスタートしました。
そして、今年を振り返るコーナーへ。しみじみと1年は長かったと言います。
「ご案内のとおり」とよく言うけど、あれは咄家しか言わなですね、と、振り返る。
真打昇進からもう3年、4年過ぎたように感じるとも言います。
ここでシャッター音が響いて、カメラマンのキッチンミノルさんが、
古典を開くのに、一之輔を撮影していました。
アエラで2012年4月に掲載された写真も、このキッチンミノルさんです。
2013年2月2日から4日まで、神楽坂で写真展が開催されます。
小三治師匠、一朝師匠も写っていたりするみたいです。
落語会&対談もあるみたいですが、既に完売だと思います。
そんな噺から、一之輔"2012"BEST10演目を発表されました。
10位 壷算 20回(やっている割に成長しないネタ、と、本人の弁)
8位 茶の湯 23回
めがね泥 23回
めがね泥は、落語協会でやるのは、現役では一之輔ぐらいらしい
この後、めがね泥やる人が現れたら、自分の影響だと言っておりました
そして一言、さん喬師匠辺りがやってくれないか?と。
「教えてやるのに…」 が受けてました。
7位 夏泥 24回(暑かった影響で、10月までやっていたような?)
4位 加賀の千代 ??回
百川
粗忽の釘
3位 あくび指南 29回
2位 鈴が森 33回
1位 初天神 41回(これがダントツみたいです)
4位 加賀の千代 ??回
百川
粗忽の釘
3位 あくび指南 29回
2位 鈴が森 33回
1位 初天神 41回(これがダントツみたいです)
ちなみに、私個人の一之輔は、39席聴いていて、
28種類のネタを聴いていました。
俺が三回聴いた『青菜』は、BEST10入りしていなかった!!
ちなみに、こんなネタたちですね、聴いたのは。
あくび指南 2
ガマの油 2
尻餅
ふぐ鍋
加賀の千代 2
五人廻し 2
子は鎹(子別れ)下
蛇含草
初天神 2
人形買い
青菜 3
千両みかん
粗忽の釘
鼠穴 2
代脈 2
茶の湯
提灯屋
徳ちゃん 2
百川
不動坊
富久
普段の袴
棒鱈
本膳
麻のれん
明烏
薮入り 2
鈴ヶ森
◇小粒/一力
面白かったのが、フリートークでマクラを5分振れ!!
と、一之輔に命令されたので、生い立ちを語る一力くん。
静岡出身で、寝具屋さんの息子さんなんだそうです。
2012年の春に、静岡駅前の再開発で、
ファミリー企業だった寝具屋を畳んだそうです。
そしたら、伯父さんの金回りが急に良くなって、
自宅が御殿に早代わりしたらしい。『牛ほめ』みたいな展開でした。
『牛ほめ』は、叔父さんでしたね。
この『小粒』は、一力くんで4回目ですね。
この噺は、彼に合うと思います。
◆ガマの油/一之輔
これも縁起が良いネタだから暮れや正月に掛かります。
一之輔も九月ころから、2012年はよくやったそうです。
暫くやらなかったネタだそうですが、ガマの口上は真打の芸です。
◇尻餅/一之輔
一朝師匠で数年前に聴いて、それ以来の『尻餅』でした。
最近、俺は聴いてなかったので、嬉しかった!!
女房の尻を叩く場面の滑稽さは、師匠以上です。
ハメ事を入れずにやるのも、いいですね。
◆鼠穴/一之輔
中3日で聴いた『鼠穴』でしたが、格段に良くなっていました。
更に、狭い空間だったのも、良かったのか?
周囲からすすり泣く女性の声が聞こえました。
あと、4回か5回、やれば一之輔の持ちネタになるでしょう。