今年の1月に第一回が開催されたヴァーチャル白鳥一門会の続編です。
何でも前回グダグダで収拾が付かなかった“三題噺”これに馬桜師匠がリベンジしたくて、
是非にと白鳥くんにお願いして実現した二回目です。

さて、そんな新作の会、プログラムはこんな感じでした。
 


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1.一同のご挨拶
この日は、天気予報が悪かったのもあるし、
他所で色んな会が開催されて競争率が非常に高い日曜日だったこともあり、
思ったほどの入場ではありませんでした、40人居なかったと思います。
まず、開口一番、よく来て頂けたとの感謝の言葉からスタートしました。
次に、“天どん”くんが真打に昇進が決まったおめでたを語り、
最後に、三題噺へのリベンジを場桜師匠が強く宣言しました。
そして、白鳥くんが第一回は、玉々丈とたん丈という戦力外が2人も居たので、
今回は天どん&駒次を加えてのリベンジだと戦力Upしたので大船にと言うが…
馬桜師匠も、前回でやり方が分かったと自信ありげでした。
そんなご挨拶からスタートしました。

 

 

 

2.たらちね/半輔
半輔さんが高座に上がり、たらちねの定番マクラを「男女の仲は…」と語り始めたのだが、
スピーカーから楽屋の内輪話が、ぼそぼそと聞こえて来るのです。
流石に、このままではまずいので、客席から半輔さんに、楽屋の声が漏れていると指摘が上がる。
そこから、慌てて、楽屋の放送マイクがONのまんまだと分かり、OFFしたんだけど、
もうこの次点で、半輔さんの落語に関係なく客席が笑いに包まれ、ザワザワした空気に。
しかも、楽屋が見えないようにしているブラインドもちゃんと下りておらず、
そこから楽屋のあたふたぶりが丸見えで、更に大きな笑いになってしまいました。

とりあえず、マクラは中止して『たらちね』を頑張ってやる半輔さんでしたが、
それでも客席の空気は変わらず、妙な空気のまんま終了。
可哀想な半輔さんの開口一番でした。

 

 

 

3.お世継狂想曲/駒次
前座時代に作った根多で、師匠である志ん駒師匠から「俺の前で二度とやるな!」
と、恫喝されてしまった、皇室根多ですね。
皇室きどりで、駄菓子屋を戸越銀座で営む老夫婦のお話です。
駒次さんの作品で、電車以外の噺を初めて聴いたかもしれません。
短い作品ですが、エスプリが利いています。

 

 

 

4.授業参観/天どん
二三度聴いた事があります。何だろう纏まりのない噺で、
グズグズの雰囲気で、客が潮のように引いて終わりました。
大丈夫なのか?来年秋、真打だぞ!!
 

 

 


5.受胎告知/馬桜
寄席用にこさえた短い噺という馬桜作の新作落語です。
まず、時間が完全に逆に流れるという手法を使います。
ここが、面白いと感じるか?そうでないか?の分かれ目ですね。
普通にオチもあるのですが、実は時間軸が逆転していた!ってオチが、
もう一つ用意されているという、馬桜師匠らしい凝った噺です。
それにしても、普通のオチで、女房がNY出張中に妊娠して、
相手は誰だ!と問い詰めると、左甚五郎作の“はりかた”を見せるのは笑いますね。
そんなところに魂やどしてどうするんだ!! 談志イズムを感じる一席でした。

 

 

 

6.豆腐屋ジョニー/白鳥
池袋の三題噺から生まれた一席です。正直、喬太郎の『あの頃のエース』の方が上質です。
オチが見えていて、その通りのオチになったのが、どうも白鳥さんらしくないですね。
奇想天外な、えぇーーーってオチが白鳥さんらしいのに… 駄作ではありませんが、
期待しすぎたのが良くなかったかなぁー

 

 

 

7.三題噺/全員
①ストーカー
②シュウ・キンペイ
③生クリームアレルギー
④くまもん
⑤へっつい
⑥オスプレイ
⑦馬るこ
⑧年末調整
⑨新真打
⑩自分探し

①/④/⑨が選ばれて、ストーカー/くまもん/新真打で三題噺に。

新真打である天どんさんの家に、真打昇進が決まった事が、
落語協会事務局から電話が掛かって来ます。
「何だよ!圓丈師匠からじゃなくて、事務局かよ!」と、不満の天どん師匠。
しかし、内心では、“丈天どん”にされるのでは?と、恐々としている。
そこに、取材の電話が掛かって来る。

この流で馬桜→天どんと流れて、駒次くんへ。
すると、いきなりストーカーに天どんが殺されて、
代わりに抜擢で自分:駒次が新真打に。

この急変に白鳥さん以外のメンバーが対応できず、
2周目のリレーは、グダグダになり始めます。
なんとか最後は、白鳥さんがオチを付けて終わりましたが、
やっぱり、最初の設定が不十分で展開を決めなさ過ぎです。

SWAでやる時は、昇太と喬太郎のリードでストーリー硬めができますが、
白鳥さんは、そいうメンバーをリードして決めるタイプではないので、
この会での三題噺は、なかなか上手くいきません。
最初の決式の説明が、そもそも下手なので、馬桜師匠などは、
客にストーリーがばれるのを、気にして積極的に意見を出しません。

それなら裏で作ればいい訳で、そうではなく公開で作る意味・意義を、
まずメンバーに理解させるところを白鳥さんはやるべきなのに、
それすらやってないので、コミュニケーション不足でつまらないものになってしまいます。
土台、白鳥さんにそれを求めるのもコクなのか?

次回があるなら、昇太か喬太郎で、リベンジして欲しい。
さん喬師匠とか入ると、馬桜師匠とマジで喧嘩しそうで面白いですね。
新真打で、喬四郎も加えて、是非、来年お願いしたいです