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夏休みだったので、“桶川”まで行ってみるか?!と、足を伸ばしました。
中山道の要所ですよ、うどんの名所らしいと聞きましたよ、
名前は知っていても、大宮より向こうは、めったに行きません。


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東海道が、いくや湘南新宿ラインに成って、籠原だの高崎だのが直通に成っても、
小田原在住の私に言わせると、渋谷・恵比寿、そして池袋が近くなったダケです。
熊谷だの、宇都宮だのに行くのなら、間違いなく新幹線を使います。

 


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そんな桶川に、初めて談春が行くと聞いて、夏休みと重なったので行きました。
談春が90%で、桶川が10%ですよ。桶川は公園しかありませんでした。
何かもう少し時間を潰す場所があるのか?と思っていました。

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何も無かった。1時間で十分でした町散策。それを…
談春の会が、17:00開演なのに、10:45に現地に到着ですよ。
ぶらぶら、会場の周辺を歩いていても、何もないのです。

 

 

 


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仕方なく、線路を挟んだ反対側へ移動。すると、旧中山道で開けていたのは、
こちら側だと分かりましたが、こっちも、何もないのです。

 

 


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仕方なく、この周辺を歩いて見付けた“娘娘・ニャンニャン”という、
中華料理屋というより、ラーメン屋さんで、ランチすることにしました。
ビールと餃子を食べて、この“スタミナラーメン”を頂きました。
これは、北関東全般で有名な、鳥ソボロと辛味噌を炒めて、
鶏ガラ出汁のラーメンに乗せた逸品です、なかなか美味かったです。
これで、600円なら合格の味でした。

 

 


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そして、本当にやる事がないので、本を読みながら、
会場に隣接する公園で、時間を潰して、15:30に食料を買出しへ。
駅前の桶川マインというデパートとスーパーの中間みたいな店で、

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焼鳥を焼いている屋台を発見!ここで、カシラ、タン、レバー、シロを購入。
これをつまみに、ビールを飲んでディナーにする事としました。

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会場に隣接の、西口公園で、焼鳥&ビールですよ。
通行人が、何だ!このオヤジは?見たいな目で見るけど、
お構いなしで、焼鳥食って、ビールですよ。そして、会場へ。

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この日も、談春、前座ナシの一人公演。まさに独演会でした。
 

 

 


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1.かぼちゃ屋
マクラでは、連日暑いですねぇー オリンピックが始まりましたネ。
そして、例の開会式でのインドの入場行進に、福神漬が飛び入りした話をして、
堂々としていると、何か違うぞ?と主催者が思っても注意できないもんなんだと、
談春は感想を言っておりました。更に、日本選手では競泳の入江くん。
彼が爽やかで、男前で、喋るのもしっかりしていて、談春は好きらしいです。
しかし、泳ぐのが速くなるにつけ、入江くんは顔が両生類化しているそうです。


続いて柔道について語る談春、もうルールや判定うんぬんで日本が勝てる次元ではなく、
フランスの柔道競技人口が、40万人に対して日本は20万人なんですね。
そして、ロシアやブラジルにも既に抜かれている。だから、勝てなくて当然かもしれません。
マラソンコースがカーブが100あり、石畳で複雑だから草原を走っているアフリカには不利です。
そんな眉唾な解説者を一刀両断する談春でした。

 

オリンピックの話から、談志を亡くして、もうすぐ1周忌。
桶川の皆さんは、戸田で育った談春には同郷の皆さんと思える。
そう言いながら、埼玉あるあるを喋りだした談春。
高校野球と言えば、埼玉では桶川に近い上尾高校が有名だと言う。
桶川のイメージは、本木くんの出身地なので、“おくり人”のイメージらしい。
桶川でも、あいう良い男が生まれるのか???なんて言って笑わせる談春。


岩槻は人形桶川は何なんですか?

そう言う談春の問いかけに、誰も答えないので、
仕方ない私が、「うどん!」と言いました。
すると、談春が本当に?と、言うと、客がまた反応しません。
「あんたが、頑固で言ってるの?」と返されてしまいました。
奥ゆかしいです、桶川市民に、行田や熊谷より、
桶川は有名ですよねとヨイショする談春。
談志の母親が深谷出身で、埼玉はそれなりに談志一門に縁があるらしい。
この後、通勤快速のラビット号で宇都宮へゴルフに行ったら、
電車が「何かを踏みました!」と言って2時間止まった話をしました。


この辺りで、開口一番が前座と思って入場して来た客が結構居て、
気にならないから椅子に座って下さいと、真心を見せる談春。
しかも、話を振りながら真っ暗にした会場を明るくして、
二階席、三階席でも、座りやすい雰囲気を演出します。


舞台を暗くしないと落語ができないのは、小朝、鶴瓶、志の輔と、この談春ですね。
そんな長いマクラから、伝統芸能で、与太郎というものが… と喋り出して、
私は、三回目の談春の『かぼちゃ屋』を聴きました。もう、完璧でした。
しかし、更に長くて25分も、この『かぼちゃ屋』は続きました。

 

 

 

 

2.百川/談春
一席目、『かぼちゃ屋』で40分も喋りました。ありえない!!
こんな調子で喋りますよと言う談春、昔、志らくの『文七元結』よりも、
談春の『たらちね』の方が2分長かった!という有名な逸話がありますからね。
一席目に羽織を脱がなかった理由を語り出す談春。それは二席目の複線でした。


そして、ここから目白の小さん師匠が、昔、高座から降りてきて、
「いやービックリした、途中で寝てしまいそうに成った」と言ったそうです。
流石に、そこまでの領域には到達しないけど、軽い前座噺を仕ながら、
客の反応を見て、二席目のネタを選ぶくらいはできるようになりました!
と、言う談春でした、そしてそして、ここから寄席そだちの噺家と、
立川流の噺家の違いを、切々と訴える談春でした。
これと同じ事を、弟子のこはるの口からも今日聞いたので、
その話は、こはるの会の回想で書きますね。


ここから、談志の死について、成城や横浜でも話している、
不思議な死に方をされての話を始めました。
弟子に、死んだ事も、火葬する事も伝えず、それどころか、
その前の段階で、もう助からないとの知らせもなく、
全て終わりましたと、他人(マスコミ)の口から聞かされて、
それで、師匠の死を認識しなさい!と言われても…
そんな怒りから始まった師匠の死が、未だに実感ナシという談春でした。


ちょっと言い過ぎたかな?と思ったんでしょうね。
ここから志らくを少しいじるのです。
あいつは、やっぱり変って。志らくVS談志の架空対談なんて本は、
あれは単なる志らくの独り言だ!ってね、受けますよね。
そして、深刻に病んでいる事も、死んだ事も、
これを一切弟子に見せなかったのは、談志の優しさだったのかも?
そんな事を考える今日この頃の一周忌前ですと、談春は最後に言いました。


ここから、『百川』ですよ。いつもよりもゆっくりタップリでした。
50分くらい掛けましたね。最初の『かぼちゃ屋』とで90分でした。
この後、何やるのか?と思ったら、『桑名船』になりました。

 

 

 

 

3.桑名船/談春
こんな形で、地方で聞いたの初めてですね。
もう、アンコールみたいなもので・・・と言って『桑名船』でした。
そして、立川談志について、何であんな事を言うのか?って事を言いましたね。
でも、頭がいいのか?ずる賢いのか?世間がなぜ最後は許すのか?
暴言を吐いても、重傷は負うけど、致命傷にはならない。
そこが、横山やすしとの違いなんでしょうか?


2年ぶりかな?『桑名船』 談志より切れる講釈ですよね。
そして、最近、男性の若い講釈師ってのが居ないですよね。
20代で前座しているとか、やっと二つ目みたいなの。
惜しいなぁ、神田山陽がいけないのか?


談志も愛した神田伯龍先生みたいなのは、
もう出てこないのかねぇー