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久しぶりに2回続けての参加になりました。
早目に練馬駅に行って、駅ナカの寿司屋さん「魚力」へ。
ここの刺身は、安い割りに美味いのです。
先に、生ビールを飲んで喉をしめらせて、
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お刺身5種盛りを注文、酒を2合熱燗で頂く。

なんとなく鮨で〆る気分ではなかったので、
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越後蕎麦へ河岸を変えることにした。
そして、越後名物のへぎ蕎麦を手繰る。

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もう、お腹いっぱいに成ってギリギリに会場へ。
今回は、こんな演目でした。
 

 

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1.寿限無/喜太郎
元政治家の秘書から咄家に成ったそうです。
そこそこ、喋るのは上手いと思います。前座なら十分合格です。
これからネタを増やして、表現力を磨いて、真っ直ぐ成長して欲しい。

 

 

2.勘定板/桃太郎
マクラは、相変わらず楽しい桃太郎師匠です。
この日は、先代の桃太郎師匠、金語楼師匠の舎弟の桃太郎さんの話へ。
まず、相撲などの“タニマチ”は、大阪の地名・谷町からだと言って、
落語家のオダンの話へ、黒門町の文楽は吉田茂で、
芸協会長の柳橋さんは吉田茂と河野一郎の両方だったそうです。
柳昇さんは、佐藤栄作と三笠宮寛仁親王だった。
金語楼師匠の実弟・桃太郎は東条英機だったという話を振って、
USAとの開戦で東条首相は、非常に連日悩んでいる最中、
桃太郎師匠を呼んで「開戦の是非を訊ねた」と言うのです、実に落語的です。
そして、自分では判断できない桃太郎師匠が兄の金語楼師に相談。
すると、金語楼師は過去に銀座で、
米国人から「You are HAGE!!」とバカにされた恨みがあり、
ここでその恨みを晴らしてやると!「開戦すべし!」と言ってしまった。
それで決心の付いた東条英機が、真珠湾攻撃にGoサインを出したのだった。
故に、戦犯は、陛下でも東条でもなく、金語楼でした、おそまつ!!

そんな戯言を言った後、正蔵が裕次郎のエピソードを自分の本に
香葉子さんと正蔵、三平で、裕次郎をハワイで見舞った時に、裕次郎が、
「日本の芸能界で、3人の偉人と言えば、私・裕次郎と美空ひばり、
そして、もう一人は、間違いなく君たちのお父さん・三平さんだよ。」
と、言ったと書いているそうなのです、俺も正蔵の本なんて読まないので、
聞いただけなのですが、この芸能界・3人の偉人に三平が入るのはおかしい!!
と、桃太郎師匠が噛み付くのです。世界の三船や高倉健より三平は上なのか?と。
更に、もっと上の世代には、坂妻や長谷川一夫だって居ると言うのです。
なぜ、この話を今頃、またし始めたのか?それは、テレビでこの話を、
二代・三平がまたやったのを、桃太郎師匠が見てしまったらしいのです。
同業の先輩だが、芸能界・3人の偉人に三平は入らないと、断言してました。
最後に、父親の自慢している暇があったら、爆笑王だった祖父・父を見習って、
努力の一つもするのが、子供のつとめだろう!!と、いつになくまじめに語る桃さん。
よっぽど、腹が立つ言い方だったんでしょうね、二代・三平のテレビ。

ここから、桃太郎師匠の高校時代の思い出話となり、
軽井沢でやんちゃしていた頃の話をして、当時はお巡りさんも優しくて、
何をしても、高校生なら許してくれた田舎は良かったみたいな振りから、
『勘定板』をやりましたが、実にタドタドしく稽古してますか?な『勘定板』
かろうじて、今回は、宿屋の番頭と小僧の語り分けはできていましたね。
そして、サゲが独特、算盤に玉を車だと思うサゲではなく、
勘定板代わりの算盤が、番頭さんの所へ転がって来て、
茶をかりんとうで食べていた番頭が「あれ?湿気たかりんとうだ!」と言うサゲ。
前半、非常に面白かったので、落語のデキは許します。
 

 

 

3.ちりとてちん/喬太郎
やたらと、この『ちりとてちん』をやる喬太郎です。
マクラは、暑い日々が続きます。背骨が砕けるような気分ですと表現する喬太郎。
五輪を夜中見ながら、おにぎりなんぞを食べて、うっかり残してしまうと腐る、痛むような陽気です。
そんな振りをしておいて、五輪の話に。喬太郎も触れました、中国のバドミントンの無気力試合。
でも、喬太郎は驚かないと言うのです、だって中国は落ちた新幹線を地面に埋めるような国だから。
そして、ここから以前聞いたレバ刺しが禁止になると言う時の焼肉屋に行列ができた話へ。
更に、USではフォアグラが同じ日に禁止になった話へと進み、『ちりとてちん』へ。

『ちりとてちん』は、朝日いつかは名人会の時と殆ど同じでした。
若干、リズムが良かったのか?短く感じましたね。

 

 

4.お化け長屋/権太楼
マクラで、現在、池袋の昼のトリを小三治師匠が取っているって話から入りました。
そして、二度と小三治師匠の代演で、トリハネを取るのは御免だと言うのです。
なんでも、NHKのプロフェッショナルの放送直後に、代演・トリハネを引き受けたそうです。
その日、一番前に居た老夫婦が、このプロフェッショナルに感動して来た寄席一見の客だった。
当人たちは、小三治師匠が出ると信じていて、権太楼が今日は私が代わりだと言ってるのに、
まだこの後、小三治が… みたいに祈るようにしているんだそうです。
そして、マクラから、ネタへ。その日は『井戸の茶碗』をタップリやって、
小三治師にも負けない、夜席に食込むぐらいの大熱演だったそうですが、
それを聞いても、その二人だけは、恨めしそうに権太楼師匠を睨みつけていたんだとか。
だから、2・3日前にも、池袋の進藤さんから、代演・トリハネの依頼を受けたけど、
「俺は、絶対にいやだ!!」と、ガンとして受けなかったそうです。

このマクラから、『お化け長屋』へ。少しずつ早くなる感じが上手いですね。
このネタ、小三治師匠で聴いても思うのですが、最後の盛り上げまでを考えて、
1人目の臆病者は、丁寧でゆっくりにして、江戸っ子の時に加速させる。
権太楼師匠も上手いです、そつなく笑いの渦を起こして下がりました。
 

 

 

5.トークショー/桃太郎&喬太郎
権太楼師匠は、一人帰って、二人で対談形式のトークでした。
最初に、雑誌の原稿を書く話から入って、2・3万円の原稿料だと、
時間ばかり取られて、ネタ探しも一苦労だとぼやく桃さんに、
喬太郎のトボけた突込みが面白かった。
ここから、ちょっとだけ小三治師匠は女好きだって話になるも、
喬太郎が危険を察知して話題を上手くずらしてしまう。

そして後半、鈴本で喬太郎が仲トリ、大トリと寄席で二席やる話に。
 

 

◇ダブルで喬太郎(九月中席 夜の部)
http://www.rakugo.or.jp/2012-9naka-yoru-kyoutarou.html

 

私も、これ非常に楽しみにしています。