白鳥・白酒Wホワイトの会 on 北沢タウンホール
最初が、白いTシャツ、二回目がマスク、三回目が自画像、
四回目が白いハンカチ、五回目が龍の絵で、
今回は、梅雨の開催なので“てるてる坊主”を持参すると、
500円キャッシュバック!!という企画でした。

色々ユニークなてるてる坊主が展示されていました。
中にフリル付きのてるてる坊主までありました。

さて、まず反省。白酒くんの公演の最後の最後で、
時間を見たくて携帯電話の電源を入れたらマナーモードじゃなくて、
メールを着信していたらしく、おもっきり携帯が鳴ってしまいました。
白酒師匠! すいません。笠碁の一番のクライマックスで鳴らして。
上手に笑いに変えて頂いて恐縮です。以後電源は二度と入れません。

以前、三三くんの「島鵆月白浪」の公演中に、空の缶ビールを倒して、

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にぎわい座の桟敷席だったので、物凄い音が出て、これまた、
三三くんの機転で笑いに変えてもらった事がありました。
さて、第六回Wホワイトの会は、こんな内容でした。
 

 

 


0.オープニングトーク
この会が、台風の昨日じゃなくて良かったネなんて話からトークへ。
なんでも、談笑の会は台風の中北沢で開催されたようです。
台風の客は、意外といい客だったりすると言って、
昨日、台風の中、浅草演芸ホールに白鳥くんが出たら、
数少ない客の中から2人が「待ってました!」の掛け声を飛ばしたそうです。
「台風で、待ってました!って、何なんだろう?」と思ったそうです。
すると、白酒くんの毒舌がいきなり炸裂、「それは兄さん!浅草だからだよ」
「あそこは客が変だもん。唯一、三平が受ける客だよ、三平に声掛けする客だよ」
すると、白鳥くんが「そう言えば、こないだ、たい平がトリで三平も顔付けされてて、
外で呼び込みのお兄ちゃんが、『三平出るよ、まもなく出るよ、』
『テレビでお馴染みの三平出るよ! 落語は面白くないけど、三平出るよ』
って、声掛けしてたよ」 すると白酒くんが「従業員にも下手なのは折込済みなんだね」

この後、白鳥くんはすぐ天狗になり、その鼻が簡単にへし折れると言う話に。
詳しくは、大槻教授のブログを読んで下さい。白鳥くんにダメ出しされているそうです。
更に話は、復興支援寄席で、このWホワイトでやった話になりました。
何でも圓丈師匠が顔付けを決めたそうですが、北沢でやっていると知らずの企画。
鬼の首を取ったように「白と白でどうだ!」と、自慢げに言うのを聞くのが忍びなかったそうです。
そして、やってみたら200人くらい簡単に集まったもんだから、圓丈師匠が不思議がる不思議がる。
圓丈師匠の負けず嫌いの心に火を付けてしまったそうです。
そこで白鳥くんが、「俺は師匠とやる親子会は、30%手を抜くからね、師匠に花を持たせる為に」
これが受けましたネ。本当かよ!と思います。
更に更に、このWホワイト復興寄席に、白馬師匠から、なぜ!僕は呼ばれないのか?と。
すると、白馬師匠をいじる白鳥&白酒。そんな爆笑の前説からスタートしました。

 

 

 

1.粗忽長屋/白酒
いきなり出囃子が、“♪雨雨フレフレ”で笑いました。
やりそうで、そんなにやらない白酒の『粗忽長屋』です。
調べると去年、白酒・甚語楼で聴いて以来の『粗忽長屋』でした。

マクラでは、雲助師匠から「芸人は謙虚さが必要だ」とよく言われたという話を披露して、
白鳥兄さんは、本当に簡単に天狗になり、また、その鼻が簡単にヘシ折れる!!
そんな事を言い出しました。現在、池袋演芸場で企画されているピンクの白鳥。
これに白酒くんもゲスト出演するそうですが、白鳥くんが「即日、完売だった!」と、
大威張りなんだけど、正確には、2日を要している訳だから即日じゃないと突っ込む。
そして、このピンクの白鳥を、スカパーが撮らせて下さいと言って来たもんだから、
更に鼻が伸びて、「お前は、ピノキオか?!」というぐらいに鼻高々らしいです。
白酒くん曰く「スカパーが撮ったとしても、本放送できるのか?」
もっと、言うとスカパーは、ピンクの白鳥がどんな会なのか?を知っているのか???
超下ネタの品性下劣な会だとは知らずに撮るはずだから、ピーくらいでは処理できないはずです。

一方で、明後日は桂あやめ姉さんと、白鳥くんの二人会があるのだが、
これは、残念極まりない結果で、400のキャパで100枚程度したチケットが売れていない。
凹んで破れかぶれの白鳥師を見たければ、是非、皆さん行ってくださいと、
面白い調子で、白酒くんが宣伝していました。牛込箪笥ホールです。
まぁ、客も落語ブームの絶頂ならばいざしらず、会を吟味して行きますからね。
本当に見る価値があるのか?選んでから行きますよね。
かく言う私も、あやめ姉さんの会は来月の「姉様キングス+喬太郎」の方に行く事にしたので、
この白鳥とあやめ姉さんの二人会は行きません。

そうそう、白酒くんが雲助師匠の追っ掛けをしていた20数年前。
雲助師匠は不精なのか?自信があるのか?
ろくに告知せずに独演会を開催するので、
白酒くんが、第七回の独演会の次が、
第十二回とかに成ってしまっていたと言っておりました。

更に、ここから雲助師匠のパソコン好き、家電好き、AV機器好きの話になって、
先の朝日名人会で、小三治師匠の口からも聞いた、パソコン繋がりで、
雲助師匠と小三治師匠が仲が良いって話に展開しました。
更に、更に、ここからオタクっ毛のある雲助師匠や小三治師匠は、
夢中になると、それしか見えないタイプで、これが嵩じると、粗忽者になりますねぇー
なんて振りから、『粗忽長屋』へ。

白酒くんのは、最初、浅草で行き倒れに人だかりが在って、
身元を調べている月番さんと、まめな粗忽者のやり取りが、
本当に丁寧というのか、ここを、これでもか?!と長目にやります。
飽きるほど長くはなく、ギリギリ長くすることで、ここから、
長屋に熊の野郎を呼びに行って、自分の死体と対面させる部分までが、
普通の丁寧さなので、スピード感が出ます。上手い!と思う工夫です。
 

 

 

 

2.ある愛の詩/白鳥
いやはや、こないだ“かもめ亭”で聴いたばっかりの値多じゃん。
と、思ったのですが、「カレーうどんの仕方」を省いた以外は良かったです。
マクラでは、なぜ、白鳥師は、古典落語のいろんな師匠方に稽古を頼んでも、
断られてしまうのか?について語りました。答えは、せっかく教えても勝手に変える。
これが、本人が意図して変えているのではなく、なんとなく良かれと思うクスグリだったり、
いい間違いだったり、勘違いだったりで、二度と同じにできない結果なんですね。
そんな前座・二つ目時代の苦悩を語りつつ、『ある愛の詩』へ。

主人公のこぶくろとファンの女の子のやり取りが、
かもめ亭の時より、1回練習しただけで格段に良くなっていました。
サゲまで、ドタバタ劇が散漫にならずに、筋が通っておりました。
 

 

 

 

3.禁酒番屋/白鳥
茅ヶ崎で、白酒くんがやった『禁酒番屋』を聴いて、それにinspireさせられて、
このWホワイトで『禁酒番屋』を根多卸しする事を決意したそうです。
そして、その動機が笑いました。なんでも、週刊モーニングに連載されている、
「○○を訊け」でお馴染みの、広瀬和生氏の評論を読んだからだと言うのです。
そこには、「白酒の『禁酒番屋』は素晴らしい、カステラの包を“どっこいしょ”と言って持った為に、
“貴様!どっこいしょと言ったなぁ?!”と、門番に問い詰められた時の返しで、
“いえ、どっこいしょではありません、ドイツの将校と言ったのです。
落語300年の歴史で、どっこいしょをドイツの将校と言ったのは、
白酒だけであり、このセンスの素晴らしさに感銘を受けた」と書いて在ったと言う。

ドイツの将校が、そんなに偉いのか?!

笑ったのは、最前列に広瀬和生氏本人が見に来ているのを知っていて、
白鳥は平気で、この記事を批判し続けるのです。広瀬さんの顔が見たかった。
まぁねぇ、昔で言えば、二代目の圓歌師匠が、安鶴を高座から罵倒するような展開ですよ。
そんな演出から『禁酒番屋』へ入りましたが、前振りが勇ましかった割には、
不出来な『禁酒番屋』でね。オチも確かにオリジナルだったけど…

最後に、ションベンを持って行った酒屋の店員は番屋を通されたはずなので、
通った店員は、ションベンを“藤田様”(本当は近藤様)の小屋の前に置いて帰ったと思われる。
だから、藤田氏は、このションベンを飲まされた!ってのが、白鳥のオチなんだけどね。
水カステラと、油の順番が逆だったり、一升マスの酒を呑む場面の描写が稚拙だし。
最後のションベンの徳利を、一升のはずが、一合と言い間違えるし… 45点くらいのデキでした。

もう数回高座に掛けて、内容を精査しないと、真打の一席にならない感じです。
 

 

 

 

4.笠碁/白酒
前回の横浜にぎわい座の“白酒ばなし”と同じ『笠碁』
できも同じくらい良かったのに、私が携帯を鳴らしてしまいました。
本当に申し訳ありません!! 以後、注意致します