このホールでの独演会は、5~6年通っていると思います。

3年くらい前から弟子がなぜか2人出る会になっていますね。

しかも、前座を続けて2人聞かされます。

せめて1人は、志の吉、志の八、志の春の吉・八・春のどれかにしてほしかった。

そんな志の輔独演会は、こんな内容でした。

 


イメージ 1

 

 

1.松竹梅/志の彦

前座がやると意外と難しい噺だと思います。

松・竹・梅の職人三人に、それぞれキャラがあるのですが、

それが全く描けておりません。だから笑いが少なく、

こんな短く役どころのハッキリ分かれた噺なのに、

誰が喋っているのか?分かりにくかったです。

練習あるのみだと思います。

 

 


2.がまの油/志のぽん

志の彦よりは、1日の長はありますが、口上にスピードとリズムがありません。

そこだけちゃんとできたらカッコいいのにねぇー まだまだです。

前座から2つ目になるのに、50席できないとダメなので、

ネタ増やしをしているのでしょうね、でも聴かされる客のことも考えましょう。

 

 


3.ハナコ/志の輔

スカイツリーが開業する5日前という忙しい中… という志の輔!

よくある志の輔のマクラの入り方でした。

そして、スカイツリーから高所恐怖症の志の輔が、

オーストラリアのエアーズロックに登る仕事で、

2/3くらい登った地点で、下を見たら気を失いそうに成った話をして、

町田では11年、この会が続いていると語り、弟子を二人も出して、

独演会なのか?!偽装と言われても仕方ないと言う志の輔。


もう、ここで『ハナコ』かな?と感じました。


更にマクラは、東京電力の話を少しして、落語というものは、

非常にエコであるという話をする志の輔。

扇子と手拭ダケで出来る落語はエコだと言います。

そして、伝統繋がりで、“能”について語る志の輔。

能舞台が一番たくさんあるのは、新潟の佐渡島だという蘊蓄を紹介。

そして、トキは少ないのに、能舞台は多いと言って受けるのでした。

この後、能を見に行くと睡眠不足を解消できるくらい爆睡できると言う志の輔。

幕が上下していると思ったら、半開きの瞼だったというのは笑えました。


そして、小鼓と大鼓の音が、小さい方が低い音で、大きい方が高い音だという、

意外性の話をして、この辺りから“あらかじめ文化”へ移行して、

あらかじめ、陰気とか能はパンフレットに書くべきだ!と言いだし、

ここから、『ハナコ』へ。初めて聴く人も多いのか?

『ハナコ』けっこう受けておりました。

 

 

 

4.蜆売り/志の輔

初夏に、雪が降る暮れの噺をしました。

デキは決して悪くないのだが、私は入り込めませんでした。

志の輔、ちょっと疲れてますね。少し心配です。