オープニングで、こはると春太(6/1から春吾)の二人が登場。
6/1から二人揃って、二つ目に昇進が決まっているので、ご挨拶しました。
こはるが6年、春太が5年での二つ目なので、立川流だと普通ですね。
この席で、こはるが初高座が、ココ横浜にぎわい座だったことを回想。
落語ではなく、こはる・談春の師弟まんざいが初舞台だったのです。
この時、こはるは、なぜか当時、秋葉原で流行し始めた“メイド”の格好で、
師匠の弟子に成って、辛かったことは?と談春に振られて、
「友人、知人は勿論、身内にすら、『談春の弟子になる!』と言うと、
『誰れ?それ』と言われ、笑点ぐらいしか知らない世間に、
師匠が全く知られていないこと!」と、言って、談春に引っぱたかれいた。
更に、じゃぁ、良かった事は?、に対しては、
「バイト先の居酒屋に、競艇帰りの客が来ると、
『知ってるぞ!談春、競艇中継の予想屋だろう』と言われて、
競艇で勝った日は、ご祝儀をくれること」と語り、
「でも、師匠の予想がハズレると、
『お前の師匠の予想で“ん万円”負けた』と、
クレームの電話まで掛かって来ることがあった」と言っておりました。
そんな、こはるも二つ目です。
もし、のげシャーレで勉強会を始めたら、
是非、行きたいと思います。
1.品川心中/談春
弟子二人が、「下僕から開放されます」と喜ぶ姿を見て、
やっぱり、下僕だと思っていたんだぁー としみじみ語る談春。
師匠として、弟子の出世は嬉しいはずですが、喜びを噛み殺し、
普通に、『品川心中』へ。
もう、5~6回は聴いていますね、談春の『品川心中』
上だけやりますが、だいたい1時間掛かります。丁寧です。
お染が金公を選ぶまでは、普通の展開なのですが、
二人で心中する辺りから、長くなるのです、丁寧です。
金公が無理やり、お染のリードで芝浜に出て、ゴミ捨ての船着場、
あの板の上の歩く場面が、実に細かく描写して、突先まで、
金公が連れて行かれるまでを、表現します。
更に、お染に店の若い衆が「金が出来た」と心中を止めに来て、
金公が、海から上がって親分の家に行くまでも細かい!細かい!
更に、親分の家でのドタバタ加減も、ちゃんとやるので1時間になります。
実に、1席目からタップリ聴かせてもらいました。
2.宿屋の仇討ち/談春
マクラは、BSフジで中継された“さだまさし”のデビュー40周年記念コンサート、
この総合司会を談春が勤めた、そのいきさつを事細かく紹介しました。
そして、この後、志の輔を伴って、さだ氏所有の詩島へ行った話へ。
ここは、ほとんど、志の輔が銀座ブロッサムで喋った内容と同じでした。
約30分、プチ小三治な感じのマクラから、『宿屋の仇討ち』へ
これは、確かに談春は、これまでやっていない根多です。
マクラが長かったので、いきなり、江戸の河岸の始終三人連れが、
芸者を上げて、ドンチャン騒ぐ場面から始まりました。
おぉ? 上方の『宿屋の仇』と登場人物が同じです、喜六・清八、それに源兵衛です。
ただ、万事世話九郎は、小柳彦九郎ではなく、石坂大左衛門・大介兄弟でした。
全体的にあせって、演じられたので、伊八を「お前か?! 鶏のケツから生血を啜るのは」
「いえ、それはイタチです」と、布団を巴寝に敷く場面がありませんでした。
次回は最初から全部聴きたいです
。