毎度おなじみ、まーくマサコさん主催で12年続く中堅落語会です。
恵比寿ガーデン誕生とともに始まった落語会です。
今回は、一之輔くんが初登場!!、そしてゲストは役者の曽世海司くん!
劇団「Studio Life」の花形団員です、男性集団の劇団で、
この日のオープニングは、女形:ジュリエット役で登場。
そして、講釈風に喬太郎が弁士になり活弁のように、
「ロミオ&ジュリエット」を語るのが、オープニングでした。
そう!勿論、ロミオは一之輔です。なかなか面白い無声コントでした。
1.初天神/春風亭一之輔
だいぶ前に聞いている根多ですが、かなりリニューアルされました。
喬太郎も言っていましたが、子供ができて、『初天神』の金坊くらいになると、
どの咄家も、変わりますね演じ方が。親子のきびみたいなもんが出ます。
そして、一之輔の金坊は、本当に“こまっしゃくれ”です。
無邪気とマセたところのバランスが、良くなったように思いました。
ただ、やっぱり、クスグリを入れたくなるんですね。
小三治会長が眉を顰めた一之輔流のクスグリ!!
2.干物箱/YEBISU亭かいじ
曽世海司くんは、5年前に“YEBISU亭かいじ”を襲名してからやります、落語を。
でも、リズムが落語じゃありません。一人芝居的な間でやりますね。
下手な二つ目前座や、二代三平よりは、かなりましです。
舞台役者だから、もう少し仕方を工夫すると、落語っぽくなるのにね。
でも、貸本屋の半公が、自宅を訪ねた若旦那を、借金取りだ!
と、勘違いして、モノマネで追いかえす場面!! そのこでのモノマネチョイスが良かった。
似ていると言われる、なだぎ武と友近のキャサリン&ディランをやりました。
3.今夜は、踊ろう!!
今回、滑り出しだけは、なんと!まーく節が炸裂せずに、
意外なくらいスムーズにトークが繰り広げられました。
三度目の曽世海司くんと、レギュラーの喬太郎が驚く程に。
しかし、
それは、静かなる序曲に過ぎなかったのです。
曽世海司くんの落語の感想を、一之輔と喬太郎に求める。
これは、素人のデキをプロに聞くのだから結構なだけど、
その後に、一之輔の『初天神』を喬太郎に批評させようとするのです。
すごいぞ!まさこ。喬太郎も苦笑いでしたけどね。
更に、とどめは、何か「これはちょっと凄い!驚いた!」みたいな身近な事件を毎度毎度訊ねます。
で、訊ねられた方が、いやぁーそんな凄い話なんて、めったにありませんよ。と言うと、
普通、そんな事いわないで、ハードルは上げないから、CXの「おはようさん」みたいに、
何か近況を喋って下さいよ!と、言うでしょう、MCなら。それが、「そうですよね、ありませんよね!」で、
次の人に振るんですよ、初ゲストの一之輔は、真打昇進の一朝師匠の携帯充電切れ事件を語れたからいいけど、
曽世くんは、スルーされて喬太郎の番になりました。
そしてそして、最後に喬太郎が確定申告で地獄の苦しみ!!
忙しいぞ!と言うと、「じゃぁ、この後の落語はやっつけ仕事で、
急いで帰って、確定申告ですね!」と、言うまーくさん。
お前は、主催者だろう、レギュラーにやっつけ仕事なんかさせるな!!
まーくまさこ節大炸裂のトークでした。
4.任侠流山動物園/喬太郎
アレ!新作かぁー やっつけ仕事?と思いましたが、さにあらず!!
今年最高の大熱演でした。汗と唾が飛び捲りですよ。
ブタ次のブヒィーの泣き声に、バリエーションができました。
原作者の白鳥さんでは、絶対にやらない細かい技です。流石、柳家!!
そして、極めつけがパンダの親分。物凄い形相で竹を食います。
ラストの浪花節にも、かなり進歩の跡があります。寅蔵のCD聞いてますよ、あれは。
いやー大満足の第三十六回YEBISU亭でした
。