志木市にある蕎麦屋さんで、三回目の開催となる落語会でした。
私は、初めての参加でしたが、常連さんでギッシリ30人満席でした。
そして、このお店“たびと”さんは、オープン1周年!!
昨年の三月三日の雛祭にオープンして、いきなり大震災。
大変な1年を乗り越えられての、第三回たびと亭の開催だったのです。
一席目、こいう小さな会は、どうしても普段寄席や大勢の会では聴けない噺をと、
そうそう聴けない長講ものなんかをやりがちだけど、初めて落語を聴く人も1割くらい居る。
そんな人にも落語を楽しんでもらうべきだから、あれて、これから入ります!!
そう言って、馬桜師匠が始めたのが、『子ほめ』でした。まず、やらないネタでしょう。
しかも、タップリ20分、サゲまで本当にやったんですよ、
筍は、生まれながらに 重ね着て
という上の句を、横丁のご隠居から貰った竹さんが八五郎に自慢すると、
その下の句を俺が詠むって、言って付けた八五郎の句がこれ!!
育つに連れて、裸にぞなる
これが本当の『子ほめ』のオチなのです。
私は、米朝師が一門会でやったのを1回だけ聴きました。
そん時は思いましたよ、えぇ!!子ほめって、このオチが正式なの?って。
二席目は、予定の演目『明烏』 丁寧にやられました。
ただ、やっぱり、時次郎の口から「カサをかくからいやです!!」が無かった。
この噺は、このセリフが、私は必要だと思います。
でないと、最後に、多助があんなに怒る理由が弱くなります。
終演後に、蕎麦セイロと小鉢(湯葉とイカの塩辛と菜の花)が出て、
ビールが出て、大満足の会でしたよ。蕎麦が美味かったから、
熱燗と酒盗を追加で注文してしまいました!安くはないけど、美味い店です。