この会も三年目に入りました。北沢落語会の名物です。

そして、毎回「お題」が出され、それを達成すると五百円キャッシュバック!!

今回のお題は、「龍の絵を描いてくること」

300人くらいのうち、100人くらいは描いて来てました。

勿論、私も書きました。岩佐又兵衛の龍の模写を。

 


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さて、第五回Wホワイトの演目は、こんな感じでした。

 

 


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0.オープニングトーク

お囃子のエリちゃんのエッセイ集が本になった話に触れて、

白鳥師も「ギンギラボーイ」の本を出した話になった。

ここぞとばかり、白酒くんが「兄さんの本は、咄家が書いた割りにはまとも」

と、褒めているのか?単なる慇懃無礼なのか?微妙なコメントをする。


 

 

1.公園ラブストーリー/白鳥

圓丈師匠の“一ツ家ラブストーリー”が元ネタの新作落語です。

ただ、寄席でもできるように白鳥くんがアレンジしていて、

殆ど、原作のテーストは案じられません。全く別の話になっています。

あと、題名「公園ラブストーリー」ですが、白鳥版のタイトルは「老婆の休日」でいい感じ。


 

 

2.明烏/白酒

マクラでは、相変わらずの毒吐き捲りの白酒くんです。

まずは、先に高座に上がった白鳥師匠をいじります。

「この会は、結構お客さん普通だから、寄席のネタでいいよね?」

と、言って上がった白鳥師匠が、前で全然受けず、首をかしげながら下りてきて、

しょんぼりしているところへ、傷に塩を掏り込むように、

天狗ですからねぇー 白鳥師匠、ざまーみろ!です。

「みなさん!容赦なく、天狗の鼻を折りましょう」と言うのです。


更に、白鳥いじりは続き、意外と常識人な部分があるので、

「師匠、意外と基本を踏まえてますよねぇー」と、言うと、

言われた白鳥師は、非常に嫌がるんだそうです。

破天荒で、変人キャラで売っているので、凡人に見られるのを恐れている。

そんなニュアンスで、白鳥いじりした後は、

学生時代、貧乏で田舎者で、もてなくて、

ヨシ!変わるぞと、“裏原”とかで服を買うんだけど、

金持ってないし、それでも分不相応に高いシャツを買って、

着たらピチピチで、更に、もてなくて…

甚語楼くんとの落研時代のエピソードを一頻り語って『明烏』へ。


白酒くんの『明烏』は、二年ぶりに聴きました。

前回も下北沢、場所はシアター711、本多劇場の姉妹劇場「鈴なり」です。

あの時より、さらにテンポが良くて、爆笑のうちにサゲまで到達します。

三三くんや談春がやる『明烏』より、前半から飛ばして行く感じなのです。


 

 

3.だくだく/白酒

“正札付”で登場!えっ、三遊亭?と思ったら白酒くんの出番でした。

ほぼ、神奈川県民ホールと同じでした。二日続けて同じ噺を聴きました。

それでも、変わらず良いデキで、大爆笑でした。


 

 

4.火焔太鼓

こちらも、二年ぶりに聴いた白鳥師匠の『火焔太鼓』

前回は、にきわい座で古典をやるSWAメンバーの会でした。

白鳥師匠の古典は、クスグリがその時々でトレンドを押さえて変わります。

ここら辺りは、細やかで白鳥師匠らしいと思います。


一方、普通の咄家が絶対にやる部分がカットされています。

前半は、甚平さんの道具屋で売れ残っている箪笥の話や、

甥の定吉に、太鼓の誇りやススを掃わせる場面がないのです。

また、お上さんが甚平さんを、そんな太鼓持って行ったら、

奉行の逆鱗に触れて、お屋敷の松に縛られて拷問される!

と、脅す場面もありません。


そして後半では、小判を50両づつ三百両渡されて、

目の前に詰まれる小判に、甚平さんが興奮して水が飲みたくなる。

ここもカットされていて、当然、甚平さんが同じことをお上さんにやる場面もありません。

やる度に変わる白鳥落語なので、古典の踏襲は望むべくもないのかもしれません。

 

 

 

 

さて、第五回 Wホワイト落語会の点数は、88点です。